老舗書店チェーンの有隣堂(横浜市)は書籍だけではなく雑貨やカフェなどを併設した複合店を広げている。10月に関西初の店舗を神戸市の百貨店「神戸阪急」にオープンし、2024年3月には東京都中央区の東京五輪・パラリンピック選手村跡地に建設中の商業施設にも出店する。松信健太郎社長は「集客できれば書店員の選書力に共感してもらえるはず」としている。「本だけの店にはしないでください」。全面改装する神戸阪急へ
はじめに:ウォーロックを読んで本稿の趣旨はゲームブック産業の栄枯盛衰をデータで可視化し、その要因を考察することである。 きっかけは古本で入手したウォーロック誌全63号を読んだことであった。 ウォーロック誌表紙創刊号(1986年12月号)から18号まではスティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンが監修に入っており、ファイティングファンタジーに代表されるゲームブック作品のレビューやタイタン世界の解説等が充実している。 しかしながらウォーロック誌の創刊は一筋縄ではいかず、安田均先生の回想では土壇場での苦労があったようだ。 「ウォーロック」で一番大変だったのは、1986年12月に創刊号が出て、正月になったところで「お話があるんですが、本国版つぶれました」(笑)。本国版のストックはあったから、12号までは「ファイティング・ファンタジー」シリーズの雑誌という名義で出せるけれど、その後の保証はないの
子供の科学と100年の科学を旅する 100周年記念スペシャルサイト 「科学タイムトラベル!」準備中 1924(大正13)年創刊の雑誌『子供の科学』は 2024年に創刊100周年を迎えました。 100年間で、およそ1200冊。 どの時代の雑誌をめくっても、未来を感じる最先端の科学が、そこにあります。 そして、ワクワクページをめくった読者たちが大人になって、 さまざまな分野で未来をつくり上げてきたのです。 この100周年記念スペシャルサイトは、 『子供の科学』100年のすべての読者や、 関わってくれたみなさまが集い、楽しみながら、 これから先の未来をつくり上げていく場所にしたいと思います。
小学館(「Wikipedia」より/Kounoichi) 昨年10月期の連続テレビドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)で、原作者の意向に反し何度もプロットや脚本が改変されていたとされる問題。同ドラマの制作にあたって原作者の芦原妃名子さんは、ドラマ化を承諾する条件として、原作代理人である小学館を通じて日本テレビ側に、必ず漫画に忠実にするという点などを提示していた。芦原さんは先月29日に亡くなり1週間以上が経過。小学館は社員向け説明会で経緯などを社外に発信する予定はない旨を説明したとも報じられているが(7日付「Sponichi Annex」記事より)、過去には連載の方向性を変えたいと相談した漫画家・新條まゆ氏に対して連載を終了すると伝え、読者への予告なしに休載させ、さらに新條氏から同社を離れる意向を伝えられたところ、新條氏の過去の出版物をすべて絶版にすると伝えていたことがわかった。かつて
前回のブログは大体会誌のコピペだったため販促にはなっても新規性はなかったしブログとしての価値もそこまで高くなかったように思うが、今回はちゃんと一回で情報が完結するそれなりに有用な情報をお届けできると信じている。 第1回はこちら https://kaz-lightnovel.hatenablog.com/entry/2024/03/31/193435?_gl=1*3conj6*_gcl_au*MTE1Njg3MjYwNS4xNzExMjc4NTE5 と言うわけで、今回のお題は書籍化ラインについて。ざっとなろうで10000pt程度かなという認識くらいはあると思うが、リアルタイムで変わっていく値でもあるため、なかなか定性的な分析は難しい値である。また、女性向け作品の台頭もあり、書籍化作品についても原作文字数についても低下しているイメージはあるだろう。今回の分析では、なろう全体を文字数やポイント数
《この記事は約 3 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所が発表した2023年のコミック市場推計を元に、コミックを除く書籍・雑誌(いずれも紙+電子)市場を算出した。コミック6937億円に対し、書籍(コミックを除く)が6369億円、雑誌(コミックを除く)が2657億円。市場占有率はコミック43.5%、書籍(コミックを除く)39.9%、雑誌(コミックを除く)16.6%となった。 各市場の推移 出版科学研究所は1月25日に、2023年の出版市場を発表している1 2023年出版市場(紙+電子)は1兆5963億円で前年比2.1%減、コロナ前の2019年比では3.4%増 ~ 出版科学研究所調べ〈HON.jp News Blog(2024年1月25日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/46198。しかし、この時点での紙の書籍市場6194億円に
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【子ども読書週間の実態調査】“子どもの本離れ”ではなく、本が子どもから離れている”本の子ども離れ”が課題に ~寄贈と仕組み供給で、ブックオフは本の子ども離れ解決に取り組みます~読書が好きと回答した子どもは60%!さらに紙書籍での読書意欲が9割と高い中、読書の機会が減ったと感じる理由として「本のバリエーションの少なさ」「本を買える・借りられる場の少なさ」などの要因が判明。 ブックオフグループホールディングス株式会社(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:堀内康隆)の子会社で、リユースショップ「BOOKOFF」等を運営するブックオフコーポレーション株式会社(以下、ブックオフ)は、文部科学省が実施している4月23日「子ども読書の日」に合わせて子どもの読書習慣の実態を認識するべく、中学生までのお子様と保護者の合計400名を対象としたアンケート調査を実施しました。 ■調査結果サマリー ①子どもの約
国語辞典「大辞林」など手掛ける三省堂は10月23日、「オタク用語辞典 大限界」を11月21日に発売すると発表した。288ページで定価は1540円。22日には電子書籍版の配信も開始する。 大限界は、名古屋短期大学現代教養学科の学生12人が、自身の周りで使われているオタク用語約1600項目を採集し、語釈と用例を付した辞典。一般的なオタク用語に加え「日本の男性アイドル」「K-POP」「2.5次元」「ポケモン」「原神」「BL」など、界隈ごとに全14章で構成されているという。 三省堂は「オタク自身が分析した臨場感のある語釈を読んで情熱を感じたい」「最近の若者が使用している言葉を知りたい」「ひと昔前のオタク用語とどう違うのか変化を知りたい」といった用途に有用としている。 収録されている用語の一部 オタク共通用語:アクスタ/インターネットやめろ/産んだ記憶ある/推し/開封の儀/顔がいい/顔面国宝/供給過
酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行 (文学の冒険シリーズ) 作者:ヴェネディクト エロフェーエフ 国書刊行会 Amazon 本書は1970年に執筆された。1970年のソ連。とてもじゃないがこれを共産党が許すとは思えない。だからこその地下出版。地下出版のベストセラー。そして、世界に広まった酒クズ小説の傑作。 冒頭からこんな具合だ。 クレムリン、クレムリン、と誰もが言う。クレムリンのことはあらゆる人から話には聞くが、自分で実際に見たためしは一度もない。もう何度となく、一千回も酔払って、それとも二日酔で、モスクワを北から南へ、西から東へ、端から端まで突っ切ってみたり、ただ無茶苦茶に歩き回ったりしたのに、クレムリンはただの一度も見たことはない。 昨日もついに見られなかった。ひと晩じゅうあの辺りをほっつき歩いて、それほど酔っていたわけでもないのだが、サヴョロヴォ駅を降りるとすぐに、手初めにズブロフカ
スウェーデン語「公式大辞典」完成 苦節140年、全3万ページ超 2023年10月28日16時08分配信 スウェーデンの国旗 【ストックホルムAFP時事】スウェーデン語に関する公式の大辞典「スウェーデン語学術辞典(SAOB)」が140年に及ぶ編さんを経て完成し、最終巻が印刷所に送られた。編集者が25日、AFP通信に「1883年から編集が始まり、ついにやり遂げた」と語った。 「ペレ」が辞書に登場 ポルトガル語で「並外れた人物」―ブラジル SAOBは、ノーベル文学賞の受賞者を選考する機関スウェーデン・アカデミーが編さん。16世紀から現在に至るスウェーデン語の歴史を網羅し、39巻、全3万3111ページに上る。 ただ、作業が完全に終わったわけではない。AからRまでの巻は古い時代に書かれ、新しい単語を入れる必要があるためだ。 編集者は「例えば『アレルギー』という言葉は1920年代にスウェーデン語に取り
イエーーーーーーイ!!!!!!本が!!!!!出るよ!!!!!!祝!同人活動10周年!!!! 念願の商業出版ダァ〜〜〜〜ッあッ〜〜〜〜〜!ぴーすぴーす!みんな元気?今日あったかいね! さて商業出版めっちゃめでたいし、私的には超すごいこと何だけど、自分一人でここにこれたわけじゃないよな〜〜〜 ということで改めて私の同人作家としての歴史を振り返り各方面に感謝を述べていきたい。 名付けて「商業出版ありがとう大感謝祭!!!!!」イエア!! まずは書籍のリンク貼っておきますペタ www.amazon.co.jp 商業出版を目指している方に向けては何も参考にならないかもしれない。ごめんなさい。 あと技術書ということで漫画や小説とはまた少し毛色が違う気もしますね。ご了承ください。 本を書き始めてからのスケジュール感とかペースとか辛かったことあれこれなど他の人の参考になりそうなことはまた別に書きます。 とい
『オタク用語辞典 大限界』のファイアーエムブレム界隈用語検証がTwitterで思った以上に拡散されており、もう1項目の検証を出すか出さないか迷いましたが、書かないのも自分のほうでスッキリしないためスプラトゥーン界隈用語も検証しました。 目的は、2項目を比較検証することにより質の差を確認し、界隈別の問題と本書に共通する問題を明確にすることです。編集に関わった学生や指導教員への個人攻撃、本書とは関係ない大学批判なども発生しているようですが、それは本記事の本位ではありません。 だいたい要約すると以下のような内容です。 ■プレイヤー目線でのローカルな用語説明が多いところは好感が持てます ■項目のあるブキが偏っているのはプレイヤー視点の表れと考えます ■ただ、ごくまれにひどい内容誤認がスパジャン(※)してきて、制作体制が心配になります■スプラ界隈の誤認率は5%以上10%未満であり、「界隈」によって質
『小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社)は、1990年より講談社ノベルスの編集を担当し、京極夏彦や森博嗣のデビュー、メフィスト賞の立ち上げに携わった唐木厚が、自らの経験や編集術を語った内容を構成したものである。主にかかわってきたミステリ小説について、編集という仕事について、彼はどのように考えてきたのだろうか。(円堂都司昭/5月29日取材・構成) 唐木厚『小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社) ――唐木さんは1988年に講談社に入社されましたが、京都大学在学中はアイドル研究会に所属し、アイドル雑誌の編集者になりたくて出版社を目指したそうですね。アイドルのどんなところを研究していたんですか。 唐木:僕は、楽曲研究とかにはあまり興味がなくて、イベント会場にどんなタイプの人がきているかとか、ファンに関心があったんです。1980年代の終わりごろから握手会の現場がどんどん面白くなってきて、そんな状
直観と論理の狭間で、物理学者がもがく! 一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。 たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論……。 当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した本『宇宙は「もつれ」でできている』。これが物理学史上最大のドラマだ! *本記事は、『宇宙は「もつれ」でできている』の内容から、再編集・再構成してお送りします。 1世紀におよぶ量子力学構築の物語 『宇宙は「もつれ
京都での創業から、今年で60年。“強くて、美しくて、使いやすい”本作りを出版社と一緒に追い求めてきた『株式会社藤沢製本』は、2023年11月末をもって、工場の製本ラインをすべて停止しました。 紙の出版物の市場が年々縮小していくなか、6年ほど前に経営危機を迎えた藤沢製本。そこから「従来の受注・生産体制を見直す」「拠点を滋賀に集約する」など、できる限りの業務改革を行ったつもりでしたが、本業で未来が開けるほどの状況には至らず、製本屋でありながら祖業でもあり本業でもある「本作りから撤退する」という結論を出すことになりました。 今までお世話になった方、たくさん相談に乗ってくださったみなさまに、まずは感謝をお伝えします。その上でこのnoteでは、製本事業を退く経緯や感じていた構造的な問題、ここ数年で見つめ直してきた「藤沢製本としてのアイデンティティ」のありか、私たちが今後何を引き継いでいくかなどを、数
この本が出版されるきっかけとなった裁判の概要 日本シナリオ作家協会の例の動画で黒沢久子氏が話していた、「原作者が初めて書いた本だから変えてもらいたくないケースもある」が何かと思って公式HPを見ていたら「原作と同じじゃなきゃダメですか?」という主張の強い本があった。 まさに今回問題視された対立の部分 続→https://t.co/yrwyp9XF2Z pic.twitter.com/hD9QKh5Gbg — wりーくんwグラブル垢 (@KikushiReekun) February 2, 2024 この本は「やわらかい生活」という映画の脚本家が原作者を訴えて敗訴した裁判について脚本家の視点で意見が書かれているようだ。 やわらかい生活はイッツ・オンリー・トークという絲山秋子の芥川賞受賞作を原作とした映画。 この脚本を協会が出版しようとしたが原作者が拒否して訴訟となった。→ — wりーくんwグラ
スニーカー文庫や電撃文庫など、幾つものライトノベルレーベルを持つKADOKAWAにあってMF文庫Jが好調だ。2022年のKADOKAWAにおけるライトノベルレーベルで売上げナンバーワンになり、2023年に入っても『このライトノベルがすごい!2024』のベストテンに『死亡遊戯で飯を食う。』『ステラ・ステップ』『探偵はもう、死んでいる。』を送り込んで存在感を見せている。MF文庫J好調の理由はどこにあるのか? あなたはいつからMF文庫Jを読み始めたのか。2002年の創刊から21年もの時が経っているレーベルだけに、その答えも様々だろう。TVアニメになって釘宮理恵が演じるルイズの愛らしさで大人気となり、異世界転移・転生がブームとなるきっかけも作ったヤマグチノボル『ゼロの使い魔』を挙げる人が多そうだが、TVアニメ化なら『ゼロの使い魔』より早かった桑島由一『神様家族』を挙げる人もいるかもしれない。 ほか
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は1月25日、2023年の出版市場(推定販売金額)を発表した。紙+電子は前年比2.1%減の1兆5963億円で、2年連続の前年割れとなったが、コロナ禍前の2019年比では3.4%増となる。 紙 紙の出版物推定販売金額は、前年比6.0%減の1兆1兆0612億円。うち、書籍は同4.7%減の6194億円、雑誌は同7.9%減の4418億円。コロナ禍前の2019年比では、書籍は7.9%減、雑誌は21.6%減となる。なお、出版科学研究所による紙の推定販売金額は取次ルートのみであり、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。
「1PV=1円」というクリエイターにとっては夢のような高い収益還元率で話題となった韓国発のWeb小説プラットフォーム「ノベルピア」。 2023年1月には賞金総額1000万円の「第1回ノベルピアWEB小説コンテスト」を開催。5月に行われた授賞式では、出版社・ベストセラーズと共同でレーベル「ワニのピア文庫」の立ち上げを発表するなど、怒涛の動きを見せてきました。 そういった施策の効果もあり、サービス開始から1周年を迎えたこの8月には、日本版で作家に還元された金額が3000万円を突破。 そして5月からは、新たな取り組みとしてWebコミックサービスを開始。WEBTOONと呼ばれる縦スクロール形式の漫画作品を募集しています。 今回の記事では、新たに始まったWebコミックサービスを紹介……と行きたいところですが、何やら「ノベルピア」について語りたくて仕方がないという人たちがいるようです。 漫画制作:芋一
市川沙央さんが「ハンチバック」で芥川賞を取りました。 その上で話題になっているのが受賞時インタビューで出た「重度障害者の受賞は初でしょうが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか。それをみんなに考えてもらいたい」という市川さんの問いかけ。 ↓ ↓ ↓ ↓ 市川さんの問いかけをそれだけで受け取ればいろんな答えが考えられます。僕もこのニュースを見た時は作品自体未読で、市川さんとその作品についても詳しかったわけではないので「市川さんが頑張ったからじゃないかなあ」なんて呑気に思っていたのですが、インタビューをもうちょっと掘っていくと「読書バリアフリー」という単語があって。 ↓ ↓ ↓ ↓ 一節を抜粋します。 『なかでも、日本の読書バリアフリー環境の前進のなさに対するいらだちは執筆のいちばんの動機でした。小説も学術書も、障害者の読書が想定されていない(=電子化されていない)ものが多く存在する
だってそれ、結局「神様のやったこと」にしてないか…? 量子力学で「高名な物理学者」の言葉に噛みついた「生化学者のこだわり」 「地球最初の生命はRNAワールドから生まれた」 圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり「完成品」となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか? この難題を「神の仕業」とせず合理的に考えるために、著者が提唱するのが「生命起源」のセカンド・オピニオン。そのスリリングな解釈をわかりやすくまとめたのが、アストロバイオロジーの第一人者として知られる小林憲正氏の『生命と非生命のあいだ』です。本書からの読みどころを、数回にわたってご紹介しています。 ダーウィンの進化論がきっかけになって始まった「生命の起源」に対する探究は、地球外に起源を求めた「パンスペルミア説」が登場しました
ヘレン・エクスレイ編『希望のことば』(中村妙子訳・偕成社) 1999年の刊行時に恩師からいただいた御訳書。昨年書店でも見かけましたが、まだちゃんと生きているのすごいです。 わたしがときどき読み返すのはハリエット・ビーチャー・ストウの次の言葉。 行きづまって もう耐えられない そう思うとき そういうときこそ あきらめずにお待ちなさい そういうときこそ 潮の変わりめなのです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (こういう記事を書かざるを得なくなり残念です) (下記の件については、いま版元と話し合いが進んでいます。わたしだけでなく、翻訳者全体の人権と著作権が尊重されることが確認される結果になるよう双方努力中です。みなさまにはぜひ、下記をお読みいただいたうえでどうぞ温かく見守ってくださいますよう、よろしくお願いいたします。 2月3日追記) (版元からの謝罪文が出ました。この件については、また
2023年6月26日にアルテスパブリッシングから発売された拙著『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は、ありがたいことに概ね好評な反応をいただいております。 しかしリアクションのなかには、批判の声も複数いただきました。SNSやメールで届いた様々な批判的見解の根幹はおおよそ一致していて、それは…… 吹奏楽という閉じた世界を飛び出そうとうたっているのに、コンクールをメイントピックにするのは不適切ではないか? ひとりひとり細部は異なりますが、確認できた範疇では「コンクールを通して吹奏楽を語ること」が批判に共通する要素になっています。 わたし(小室)と漆畑、ふたりの共著者は、どうしてコンクールを軸にして吹奏楽の本を書くという判断をしたのか? それをご説明すれば、少なくとも著者にとっては前述したような批判が的外れにしか見えないということがお分かりいただけるかと思います。 理由1)出版社からの依頼内容に沿
ここ1、2年でまたガクッと落ちた。 文章メインの書籍がぜんぜん売れない。 書店はもちろんネットでも売れない。 紙はもちろん電子も売れない。 数年前からミリオンが出なくなったけど、今や50万部も危うい。 もう誰も文章読んでない。 唯一売れているのは電子の漫画。 もうそれしか売れないので漫画をやってこなかった出版社もこぞって参入。 しかし、漫画のノウハウがないのでどこも苦戦している。 雑誌からウェブメディアに移行できるんじゃないかという目もあったけど、これも「無理」って結論が出た気がする。 どこもウェブメディアのマネタイズに苦戦している。 なので、見られる広告を試行錯誤しているけど、これが完全に逆効果。 今のところ回っているのは漫画をやっている大手か、少人数もしくは一人でやっている小出版社。 中規模の出版社がマジで苦しい。 この10年で打ち手をすべて試して、すべてダメだったという結論が出た状態
2023.07.13コラム・エッセイ なぜ、いま「信長」を考えるのか 本郷 和人 『信長の正体』(本郷 和人) 出典 : #文春文庫 ジャンル : #ノンフィクション 『信長の正体』(本郷 和人) 信長は革新的な人物か、普通の大名か 「歴史上の人間で好きな人物を三人挙げよ」というと、幕末の志士であった坂本龍馬とともにランクインする確率が非常に高いのが織田信長である。 このように信長人気が高まったのは、実はそれほど昔からではない。もともとはその残虐性によって、戦国武将の中でもさほど人気があるとは言えなかった。それが幕末から明治時代にかけて、信長は勤王家、つまり朝廷の復活に功あった人という位置づけで高く評価されるようになった。たとえば明治三年には信長を祭神とする建勲(たけいさお)神社が建てられ、同十三年に京都の船岡山に遷座して現在に至っている。さらに戦後になると一変して、信長は天皇制すら否定し
ネット通販や電子書籍の普及などで、全国的に書店が減少していることを受けて、齋藤経済産業大臣が、作家や出版社の関係者らと意見交換し、地域の書店から図書館が仕入れる書籍を増やすなど、活性化に向けて政府として連携を促す考えを示しました。 経営環境の厳しさを背景に、全国的に書店が減少するなか、経済産業省は、地域の書店には文化拠点の役割があるとして、振興に向けた支援策を検討しています。 12日は、齋藤経済産業大臣をはじめ、盛山文部科学大臣や上川外務大臣が、東京 千代田区の出版社を訪れ、作家や出版社の関係者と意見交換を行いました。 この中で、直木賞作家で書店の振興に取り組んでいる今村翔吾さんは「日本のコンテンツは本当に幅広く、人気作だけではなく、ニッチな漫画や本もあり、これを下支えをしてきたのが街の書店があったからだ。ことしが書店復活の元年になると信じている」と述べました。 これに対し齋藤大臣は、地域
書店の閉店が相次ぎ、出版不況が叫ばれる昨今、唯一の例外として活性化しているジャンルがある。それが、児童書だ。出版不況が叫ばれて久しく、少子化によって読者の数が減っているにもかかわらず、絵本を含めた児童書市場の販売金額は、ゆるやかにではあるが増加傾向にあり、2021年には967億円に達した。2013年の700億円に比べれば、約200億円の増加である(『出版指標 年報2022年版』より)。 そんななか、児童文庫においてシェアNo.1※を誇るのが、2024年で創刊15周年を迎える角川つばさ文庫である。2009年に創刊されてまもなく1位に躍り出た同文庫について、『いま、子どもの本が売れる理由(筑摩選書)』(筑摩書房)の著者・飯田一史さんは、ヒット作が出るとレーベル内で似たような作品が偏って刊行されがちであるのに対し、〈つばさ文庫は(ある程度「売れ線」があることは推察されるものの)他のレーベルと比べ
発売前に発表されていた宣伝文句などもふくめて、おそらく情報は「ITmedia NEWS」が最もまとまっている。 KADOKAWA、トランスジェンダーに関する書籍を発行中止 SNSで議論や批判 - ITmedia NEWS 日本版書籍の紹介には「差別には反対。でも、この残酷な事実(ファクト)を無視できる? ジェンダー医療を望む英国少女が10年で4400%増! 米国大学生の40%がLGBTQ!」「幼少期に性別違和がなかった少女たちが、思春期に突然“性転換”する奇妙なブーム」「学校、インフルエンサー、セラピスト、医療、政府までもが推進し、異論を唱えれば医学・科学界の国際的権威さえキャンセルされ失職。これは日本の近未来?」「これは、ジェンダー思想(イデオロギー)に身も心も奪われた少女に送る、母たちからの愛の手紙(ラブレター)」などと書かれていた。 KADOKAWAには、刊行の告知直後から、多くの人
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