「一部の私立中入試で、共学なのに女子の合格最低点が男子よりかなり高いことに不公平を感じる。関西私学の入試事情を調べてほしい」。娘が中学受験を控えている京都市内の40代の母親から、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に意見が寄せられた。各校の状況を調べると、女子の募集を男子より少なく設定していることが合格ラインの男女差を生んでいた。 「共学をうたう学校なら、ジェンダー平等の時代に合わせていく努力が求められるのでは。『私学だから』と納得するしかないのでしょうか?」。この母親は疑問を投げ掛ける。娘は女子の入学が男子より難関になっている私立中を受験予定だ。自身は仕事と育児の両立や職場での性差の問題に悩みながらフルタイムで働いてきたといい、「娘たちの世代でも女性に不利な条件を突きつけられるなんて」と声を落とす。 京都をはじめ関西私学の受験事情を調べた。一部の共学中では女子の募集が男子よりかなり少