中国電力が上関原発を計画している山口県上関町が建設していた温浴施設「上関海峡温泉 鳩子の湯」(同町室津)が完成し、3日、完工式があった。9日オープンする。事業費9億5279万円のうち8億4558万円を原発交付金で、残りを中電の寄付金を含む一般財源で賄った。 福島原発事故を受け、今後の原発交付金が不透明になっているが、今年度までの交付金で完成させた温浴施設は、利用料収入などで運営したいとしている。運営する一般財団法人なごみ(代表理事・柏原重海町長)は、年間維持費を約6600万円と見積もり、年間7万人以上の利用が必要という。 鉄筋平屋で一部地下、延べ床面積は約1520平方メートル。浴槽にヒノキを用いた木の風呂、黒御影(みかげ)石を用いた石の風呂のほか、露天風呂2、家族風呂にサウナ、エステなどが受けられるリラクゼーションルーム、レストランなどがある。 入浴料は中学生以上600円、小学生以下300
印刷 関連トピックス中国電力原子力発電所東京電力 中国電力が上関(かみのせき)原発建設を計画している山口県上関町の町長選は25日、投開票され、原発を推進してきた現職の柏原重海氏(62)が、反原発団体代表の新顔、山戸貞夫氏(61)を破って3選を果たした。 東日本大震災後、原発新規予定地で初めての首長選。東京電力の福島第一原発の事故を受けて上関原発の工事が中断される中、「原発の是非は国に判断を委ね、まちづくりを進める」と訴えた柏原氏への支持が、「原発反対」を掲げた山戸氏を上回った。 1982年に原発計画が浮上して以来、町長選は9度目。推進派と反対派の一騎打ちは、これで推進派の9連勝となった。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
正直、驚いたと言うしかない。原子力発電所の立地市町村を訪れると、地域事情を感じさせる原発がらみの"立て看板"に出会うのだが、この看板の文言には唸ってしまった。 「原電を妨害する人は上関町に来ないで!」. 原電とは原子力発電所のことだが、看板にはさらに「この町の大多数は建設を望んでいます」とある。 東京電力福島第一原発の事故に直面してなお、原発誘致を熱望する自治体があるのだろうか。あるとすれば、近隣への迷惑をかえりみない身勝手な言い分ではないのか・・・? しかし、取材を進めるほどに、"地域エゴ"の一言で切って捨てることのできない過疎地の現実と、「国策」に翻弄され、原発マネーで歪んでいく地方の姿が浮き彫りとなる。 原発事故と地域発展のはざまで揺れる山口県上関町に入った。 原発と立て看板 九電・玄海原発がある佐賀県玄海町には「心 夢見るアトムの町」の看板。 原発マネーに依存するしかなかった玄海町
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