北京オリンピックも8月24日、ついに幕を閉じた。8月8日からの17日間、スポーツの祭典としては前例のないほど壮大、華麗、そして躍動に満ちあふれた催しだった。閉会式だけをみても、これでもか、これでもか、と色彩豊かな人の海が巨大な動くモザイクをつぎつぎに創り出し、目をみはらせる映像やメッセージを描き出す。まさに中華人民共和国の威信の一大デモンストレーションだった。 しかしそれ以上に、北京五輪というのはその開催が2001年に決まってからの7年間、全世界にさまざまな波紋を広げてきた。政治的な論議の焦点ともなってきた。その論議とは簡単にいえば、国民の基本的な人権を抑制し、民主主義や宗教を弾圧する一党独裁国家が「平和と友好の祭典」であるはずのオリンピックを主催する資格があるのか――という点をめぐっての是非論だった。 今回の北京五輪を純粋なスポーツ行事だけとしてみるならば、その結果は成功だったといえ
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2008年4月17日 田中 宇 記事の無料メール配信 3月25日にギリシャで点火された北京オリンピックの聖火が、欧州から北米、アジアへと、世界各地でイベントを開催しながら中国に近づいているが、聖火が行く先々で、チベットの独立や自治拡大を求める国際市民運動の参加者らが、チベットの旗を振りながら中国を糾弾する叫び声を挙げ、欧米を中心とした世界のマスコミが、これを大々的に報じている。 運動団体の戦術は、なかなか巧妙だ。たとえば抗議行動に参加する活動家たちは、あらかじめ衣服や顔に赤いインクをかけてから、聖火リレーに接近し、チベットの旗を振り、叫び出す。警官隊の制止を受けて活動家たちが引き倒され、近くにいるテレビ局のカメラがそれを大写しにする。活動家たちの顔や衣服は血だらけだ・・・と見る人はどきりとするが、実はあらかじめ活動家自身が体にかけておいた赤いインクである。活動家は、テレビを見る人に、中国
そもそも政治目的で始まった聖火が平和のシンボルであるはずがない。 2008年04月29日13時56分 / 提供:PJ 写真拡大 4月26日、長野で行われた聖火リレー沿道での様子。(撮影:小田光康) 【PJ 2008年04月29日】− 北京五輪の聖火リレーが行く先々で大混乱を引き起こしている。その原因と経緯は周知の事実なので割愛するが、TVの報道やワイドショーを観ていると聖火を「平和のシンボル」とか「政治と切り離して考えるべき」というコメントを耳にすることがある。 そもそも聖火リレーは1936年のベルリン大会において、時の独裁者・ヒトラー率いるナチス政権の下でスポーツ当局者だったカール・ディウムの発案により、オリンピアからベルリンまで3000人以上のランナーが聖火を運んだのが始まりである。このときナチス政権は聖火リレーが行われる各国のコースを事前に調査し、その結果が後の第二次大戦の際に有
相次ぐ聖火リレーの妨害抗議 なぜ中国は反発されるのか 北京五輪を巡って、ヨーロッパ、アメリカで、抗議行動が相次いでいる。 フランスのベルナール・クシュネル外務大臣が「開会式には出席しない」と発言したことを皮切りに、チェコやポーランドの首相、そしてドイツのメルケル首相もそれぞれ不参加の意思を表明し、フランスのサルコジ大統領も開会式に出席しない可能性を強く匂わせている。 また、アメリカのヒラリー・クリントン民主党大統領候補も、「ブッシュ大統領は出るべきではない」と発言している。 市民にもルートを伏せる異常事態 ギリシャのオリンピアで行われた五輪の聖火採火式では、北京五輪に反対する男たち数人が儀式に乱入するという事件が起きた。 また、ロンドン、パリでは聖火ランナーに対して大規模な妨害行為が繰り返された。パリでは4回も聖火ランナーの聖火を消さなければならない事態となり、最後は聖火ランナ
中国を知ることは世界を知ること 現代・中国紀行(1) 晴れているのに青空が見えない 花嶋 真次(2007-11-01 15:00) 9月29日~10月6日の日程で「中国」へ行ってきた。遅い夏休みといったところだろうか。休暇と取材を兼ねての「旅」である。 私が滞在したのは、北京と、友人が住んでいる北京の北に位置する赤峰(中国語では「セイホウ」、あるいは「チュウホウ」と呼ばれている)という2つの場所だ。 北京が都会なら、赤峰は田舎と言ったところだろうか。私はこの2つの町に滞在しながら、「中国」という国を見ていくことにした。 街が白い……、でも天気は晴れです(撮影:花嶋真次) 都会と田舎には各々違う面がある。コインに表と裏があるように、中国にも2つの顔がある。その顔から、中国という大国が見えてくる。 猪突猛進で突き進む「中国」という国が、世界でも重要な地位を占める始めているのは
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