中国の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統が先週末、シンガポールで首脳会談を行った。中国国民党が、中国共産党との国共内戦に敗れて、中華民国政府とともに台湾に移った1949年以来、初めてという。 俺の地元・テキサスでも、メディアが「歴史的握手」「1つの中国を確認」などと報じていた。大甘だよな。俺は中国の手口をよく知っているから、単純に喜ぶ気にはなれなかったぜ。 馬氏の目的は「平和的な関係進展」と「経済的利益の拡大」だという。だが、軍事的覇権を強める中国は、台湾を「中国の行政区の1つ」と見なしている。台湾に向けた約1500発の弾道ミサイルの撤去要請にも、習氏は「台湾に向けられたものではない」と拒否した。 平和的な関係進展なんてできるのか? 経済的利益の拡大だって、中国が進出したアフリカや南米諸国を見ればよく分かる。中国は自国の利益のために搾取、利用することしか考えていない。最終的に経済的属国のよ