北方領土におけるロシア軍近代化 小欄では、北方領土におけるロシア軍近代化の動きについて継続的に報じてきた。 2016年12月のプーチン大統領訪日後も日露間の懸案である北方領土問題には解決のメドが立たない中、国後島と択捉島ではロシア軍の駐留が続いているのが現状である。 なかでも昨年11月には、両島に新型地対艦ミサイルが配備されたことが明らかになったほか、今年2月にはショイグ国防相が「クリル列島」(北方領土と千島列島をまとめて指すロシア側の呼称)に1個師団を配備すると発言して話題となった。さらに今年6月、プーチン大統領は北方領土駐留ロシア軍を東アジアにおける米軍事プレゼンスへの対抗措置として位置づけるなど、北方領土の軍事的価値をプレイアップすることで日本側に揺さぶりを掛けている。 これ以外にも、北方領土ではロシア軍基地の近代化が進められており、老朽化した基地施設に代わる新たな建造物が活発に建設