(CNN) すしなど魚介類を生で食べる料理の人気が上昇している欧米諸国で、寄生虫を原因とするアニサキス症の症例が増えているという。ポルトガルの研究者が11日の英医学会誌に発表した報告書で明らかにした。 報告書では、激しい腹痛や嘔吐(おうと)、発熱などの症状が1週間続いて入院した32歳の男性の症例を紹介している。この男性は、上部消化管の内視鏡検査で寄生虫が胃を貫通していたことが分かり、医師団が結腸ポリープ切除専用の器具を使って寄生虫を除去した。 男性は、症状が出る前にすしを食べていたといい、寄生虫を調べた結果、サケやニシンなどの魚介類に寄生するアニサキスだったことが分かった。寄生虫を除去すると、男性の症状はすぐに収まったという。報告書を執筆したジョアナ・カルモ医師は、「こうした感染については数十年前まで医師も知らなかった」と話している。 英アバディーン大学の研究者によると、これまでアニサキス
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