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050 書評・批評と600 活版印刷に関するsatoschiのブックマーク (2)

  • 板倉雅宣『活版印刷発達史』のことなど - 日本語練習虫

    やうやく、板倉雅宣『活版印刷発達史』を眺める機会に恵まれた。 活版印刷発達史―東京築地活版製造所の果たした役割 作者: 板倉雅宣出版社/メーカー: 印刷朝陽会発売日: 2006/10メディア: 単行購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (11件) を見るざっと斜め読みして、三つのことを思った。 ひとつは、キューピッドのヴィネットの件や平野活版の商標の件などに見られる新聞広告の調査など、「ああ、よく調べてゐるな」といふ感想。 『活版印刷発達史』pp.159-160に、「明治27年1月『座右之友』で「五号ゴチック形文字」として地名、株式会社、生糸相場など新聞で使用されるような単語が載っている。」といふ記述があるんだども、己の未発表のリサーチでは、この時期に幾つかの新聞が紙面刷新を手がけてをり、『都新聞』が明治二十七年八月二日付の第二千八百七十三号から「商況物価」欄をリニューア

    板倉雅宣『活版印刷発達史』のことなど - 日本語練習虫
  • 書評『本と活字の歴史事典』

    それにしてもや活字という物は何故に斯くまで人を惹き付けるのであろうか。 印刷史研究者6人による論考が納められている書は、B5版2段組510頁という甚だ大部な論文集で、多数の貴重で美しい資料図版が惜しみなく掲出されている。それ故に通読するだけでも少なからぬ精力が要求されるのであるが、まずは執筆者達の活字に対する熱い想いに圧倒される。のみならず、いずれの論からも究めて精緻な実証的手捌きが垣間見え、従前の研究史を書き換える新見に満ち溢れている点にも驚かされる。 とりわけ既に執筆者等にとっては常識となっている事柄であるようだが、木昌造神話から解放された視点での印刷史観は、我々を全く新しい地平に導いてくれる。例えば日で最初に活字を製作したのが木昌造であるという「伝説」が捏造されたものであるという指摘に留まらず、その生成過程までが精密な考証によって明らかにされている。また三谷幸吉が説いた鯨尺

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