幼稚園での生活にも慣れた二男が弁当を持って通園している。そのついでのように、私も弁当を持たされる。研究所勤め以来のことだ。その子に、弁当を残さず食べるようにと励ますつもりで、語りかけてみた。 「お父さんも一緒のお弁当だから、別々のところでだけど、たくさん食べようね」 年少児は答える: 「お父さんとは、別々の幼稚園だからね」 その兄については、ガッコーつまり小学校に通っていると知っているのに、なぜ?と、心に引っかかったので、数日後に説明してみた。 「お父さんは、幼稚園じゃなくて、大学っていうところに行って、お弁当を食べているんだ」 すると、二男は違うでしょ、とばかりに答える: 「ダイガク幼稚園でしょ!」 確かに「最高学府」という語が古語のようにも感じられるとおり、ダイガクにも、ちょっと幼稚園のごとく、平仮名を教えてみるなど、基礎造りのようなさまざまな時間もあるほか、お遊戯のようなことをさせら