『小学学習漢字の正しい書き方』旺文社発行のもの。(c)1977とある。 「美しい書き方」ではなく、「正しい書き方」の本である。 文部省は今年(昭和五十二年)七月、小・中学校の新しい学習指導要領を告示しました。学習指導要領というのは、みなさんが勉強するそれぞれの学校において、先生がたが、実際の授業で何を、どのように教えたらよいかを考えるさいに、その手引き、または基準となるものです。 この新しい学習指導要領において、今回、初めて、小学校で習う漢字(教育漢字=九九六字)についての統一された字体といってよい「標準字体」が決められました。これは、現在みなさんが使っているいろいろな教科書の字体(教科書体と呼ばれています)が、同じ教科書体でありながら、教科書をつくっている会社によって微妙にちがっているため、そのことから起こってくるみなさんの疑問や混乱をなくそうとの考えから決められたものです。 とある。
旧字の「麵」と新字の「麺」のどちらを(新)常用漢字に追加するかだが、実は常用漢字には「麦」に関する字は「麦」1字だけしかないので、普通に考えれば新字の「麺」を(新)常用漢字に追加すべきだ。しかも「麵」は実は「康熙字典体」ではなく、康熙字典では「麪」が「正字」とされているのだから、そもそも「麺」と「麵」という対立自体が変で、「麺」と「麪」の対立で考えるべきだ。 その上JIS X 0213では、「麺」は第1水準漢字、「麵」は第3水準漢字、「麪」は第2水準漢字なので、やはり新字の「麺」に軍配があがる。そう考えると「麵」は、この3字の中でも、最もスジが悪いと言わざるを得ない。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く