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ブックマーク / hiiragi-june.hatenadiary.org (2)

  • 「新常用漢字」余話 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

    (第177号、通巻197号) 当用漢字から常用漢字へ、そして「改定常用漢字」へ。先頃、文化審議会の国語分科会で改定の答申案が承認された。年内に正式決定される運びという。日常的に用いられる「基漢字」がほぼ30年ぶりに改定されるわけだ。 新しく追加される196文字の中には、岡、嵐、頃、誰、熊といった小中学生でも知っていそうな易しいのもあり、これまで常用漢字に入っていなかった方が不思議な感じもするが、その一方で「」「蓋」「彙」など、読めるが正確に書くのが難しい字も含まれている。二、三の漢字にまつわる個人的な余話を述べると―― こんどようやく常用漢字に仲間入りする字に「柿」(かき)がある。言うまでもなく秋に色づく果物のことだ。「桃栗三年柿八年」という成句があることでもあり、当然ワンセットで常用漢字になっていると思っていた。それはともかく、20代の半ばになるまで「杮」(こけら)との区別を知らなか

    「新常用漢字」余話 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言
  • 「消耗」の読みは「しょうこう」か「しょうもう」か

    (第94号、通巻114号) 前号で「ちょっと」という単語を題材に日語を学ぶ外国人にはなかなか理解しにくい言葉の多義性について述べたが、意味はともかく漢字の読み方については日人にとってもかなりやっかいなものがある。中には、誤読や慣用読みがいつの間にか一般化し、ほとんど大多数の人が来の「標準語」と思いこんでいる言葉も少なくない。 その中から日常よく使われる代表的な言葉を仮に「三大慣用読み」と名付けて独断で選んでみよう。 まず、標題に挙げた「消耗」。体力を消耗する、機械の消耗(傷み)が少ない、消耗品、など「使ってその分だけ減ること」の意で使われる。読み方は、あえて言うまでもなく「しょうもう」というのがふつうだろう。もちろん、私もそう発音している。ところが、国語辞書にはどれもそろって「『しょうこう』の慣用読みが定着したもの」(大修館書店『明鏡国語辞典』)、「もと正音セウカウ(しょうこう)の誤

    「消耗」の読みは「しょうこう」か「しょうもう」か
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