働きながら不妊治療をする人のうち、約20%が退職していることが明らかになった。両立が困難で仕事を諦めざるを得なかったり、上司から「妊活か仕事かどちらかを選びなさい」と“プレ・マタニティハラスメント”を受けて追い詰められる女性たちがいる。 “プレ・マタハラ”は知識不足が原因 調査を行ったのは、不妊治療を行う人を支援するNPO法人「Fine(ファイン)」。2017年3月〜8月にかけて、仕事をしながら不妊治療をした、もしくは考えたことがある男女5471人(女性5429人、男性42人)を対象にインターネットを通じてアンケートを行い、その結果を『不妊白書2018』としてまとめた。白書の制作費用をクラウドファンディングで募ったところ、61万6000円が集まったそうだ。 日本の夫婦 5.5 組に 1 組が不妊の検査や治療を受けたことがあるにも関わらず(国立社会保障・人口問題研究所「2015 年社会保障・