(CNN) 南太平洋の島国サモアは、国際日付変更線の西側に時間帯を移す計画を先週の閣議で了承した。一方、米領サモアはこれまで通り日付変更線の東側の時間帯にとどまる。この結果、約130キロしか離れていない両サモアの間で日付が変わり、誕生日や結婚記念日を1年に2度祝うといった楽しみ方もできそうだ。 サモアのトゥイラエパ首相によると、時間帯の移動は貿易促進のために必要な措置だという。同国はニュージーランド、オーストラリア、中国および東南アジア諸国が主な貿易相手国だが、現在はこうした国との間に1日の時差がある。このため「わが国は週に2営業日を無駄にしている。わが国は金曜でもニュージーランドは土曜になり、われわれが日曜に教会に行っている間にシドニーではビジネスが始まっている」と指摘した。 サモアと米領サモアは1892年に日付変更線の東側に移動した。当時は欧州や米国との貿易が中心だったため、貿易商が変