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文学に関するseven_czのブックマーク (5)

  • 「私の先祖はおそらく入植した和人で、移民の末裔」北海道出身で在住の作家が“北海道を故郷と言えない”のはなぜなのか | 文春オンライン

    『ウミガメを砕く』(久栖博季 著)新潮社 北海道を舞台にした小説は多くあるが、久栖博季さんのはじめての著書となる『ウミガメを砕く』はまったく新しい読み味を残す作品だ。現代の北海道の内側から紡がれる物語には、アイヌや少数民族をルーツに持つ者たちのアイデンティティの揺らぎが浮かび上がる。久栖さんは北海道に生まれ、現在も道東に住んで執筆をしている。 「ただ、北海道にずっと住んでいたらこういう小説を書くことはなかったんじゃないかな。大学のときに北海道を出たことが私の中で大きかったんです。北海道を外側から見ることで、『この土地はどういう場所なのだろう』という問いが生まれました。私の先祖はおそらく入植した和人で、移民の末裔であるという意識は以前から持っていました。私が出会った青森の人たちはとても自然に自分たちの土地を故郷と認識していて、そのことがすごく不思議に思えたんです。私は彼らと同じように、素直に

    「私の先祖はおそらく入植した和人で、移民の末裔」北海道出身で在住の作家が“北海道を故郷と言えない”のはなぜなのか | 文春オンライン
    seven_cz
    seven_cz 2024/11/04
    “実際に今この社会に暮らすアイヌの人たちの多くはアイヌの文化を継承することができなかった、そういう歴史的な背景…ウポポイに展示されているものだけがアイヌだと刷り込まれたらこぼれ落ちる現実があります”
  • 「貧しさ」の語られ方について――「サムライの子」をめぐる〈リアル〉の諸相 - king-biscuit WORKS

    *1 ――つねにわたしたちの論拠は〈児童文学〉という限定された、しかも複雑怪奇とまでいわれるほどに特殊な分野であって、そこに生起するさまざまの事象は文学一般の概念規定とはくい違うほどに独自の、偏狭な意味内容をもつ曖昧なことばによって表現されることが珍しくないのだ。*2 ――これはこの世におよそ存在すべくもない物語である。この一家のような善意が存在しないというのではない。そういう善意ならむしろこの世にはありふれていて、人がよくて感傷的な人間がそういう善意の発作にとらえられるのはめずらしくもない出来ごとである。しかし、そういう善意の発作が最後まで貫徹されることがけっしてありえないことを、人びとはわが身の経験として知っている。*3 ――要するに、現在、われわれは、説話の具体の世界から、文学の抽象の世界へ到達し、さらにまた、文学の世界を踏まえて映画やラジオやテレビの具体の世界へ飛躍しつつあるのでは

    「貧しさ」の語られ方について――「サムライの子」をめぐる〈リアル〉の諸相 - king-biscuit WORKS
    seven_cz
    seven_cz 2018/04/20
    大月隆寛氏による、日記の一エントリとしては分量内容とも充実の内容。山中恒「サムライの子」の、児童文学、少女漫画、映画としての表現。童話との決別を図る戦後一時期の児童文学、貧困の描かれ方の移り変わり。
  • 【電遊奇譚:其十三】ロンドンのルイージマンション

    私の母は私がゲームをプレイしているときに死んだ。部屋でコンピュータに向かっているとき、階下がやけにざわついているものだから、様子を見に降りた。すると私の母は、私たち家族が20年間事をともにした台所机のそばに石のように転がっており、そのまわりに数名の水色の服を着た男たちがいて、さかんに彼女の身体に「蘇生」を行っていた。そのうち担架が搬入され、彼女の身体が運ばれていった。しばらくして電話が掛かってきた。救急車に同乗した父だった。「お母さんは死んだ」と彼は言った。「そうか」と私は答えた。それから私はいったん家の外に出て、なぜか大学に電話をかけた。「しばらくのあいだ顔を出せないと思います」私は最も懇意にしていた事務員の女性にそう告げた。 どうして、と彼女は言った。 「母が死にました」と私は答えた。 どうして、と彼女は言った。 「頸を吊ったんです」と私は答えた。 彼女は言った。「いまは自分のことだ

    【電遊奇譚:其十三】ロンドンのルイージマンション
    seven_cz
    seven_cz 2017/03/16
    名文。泣いた。
  • 北海道立文学館|挿絵が僕らにくれたもの

    seven_cz
    seven_cz 2013/10/01
    子供の頃家にあった「**いろの童話集」が、英国のアンドルー・ラングによるものだということを初めて認識。
  • 桜桃忌によせて 『斜陽日記』の太田静子と「和田の叔父さま」のモデル・大和田悌二 : 筆不精者の雑彙

    6月19日は太宰治の誕生日であり、入水自殺した太宰の遺体が発見された日でもあることから、「桜桃忌」と呼ばれて太宰を偲ぶ日となっています。こういった作家の忌日としては、おそらくもっとも広く知られているものだろうと思われ、没後60年以上を経た現在でも、この日付前後には様々な太宰関連のイベントが行われているようです。というわけで、当ブログでも便乗して? 太宰治関係の話題をひとつ。 『斜陽』といえば太宰治の代表作として名高く、敗戦後の日社会を表す代名詞の一つのように位置づけられ、いまさらその内容について喋々する必要はないでしょう。そして、その『斜陽』が、ある女性の手記を基にして書かれているということも、それなりに有名なのではないかと思います。 その女性の名は、太田静子といいます。詳細はリンク先の Wikipedia でも見ていただければよいのですが、もともと文学に関心のあった彼女は、太宰に手紙を

    桜桃忌によせて 『斜陽日記』の太田静子と「和田の叔父さま」のモデル・大和田悌二 : 筆不精者の雑彙
    seven_cz
    seven_cz 2013/06/30
    太宰治『斜陽』とそのモデルになった太田静子による『斜陽日記』、静子の叔父・大和田悌二の日記の比較により見えてくる様々な事柄。
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