疲れが溜まった医師は、痛みを訴える患者の身になって共感する力が弱くなり、痛み止め薬を処方する傾向が低下することが、最新研究で明らかになった。 この研究を実施した研究チームは、内科医の集団を対象に、痛みを訴えている2人の患者を診察する想定で質問をした。1人の患者は頭痛を訴える女性、もう1人の患者は腰痛を訴える男性という設定だ。 それぞれの患者について、どの程度の痛みだと思うか、また、鎮痛剤を処方する可能性はどのくらいあるかを、医師らに尋ねた。その結果、勤務開始直後の医師のほうが、26時間勤務を終えた直後の医師よりも、痛みを訴える患者に対して共感を示す傾向が全般的に強いことがわかった。 この研究は、ミズーリ大学医学部の研究者ならびにイスラエルの研究チームが合同で実施し、米国科学アカデミーの機関誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」で
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