この映画はそれらの映画と並ぶくらい、かつて愛し合っていた者同士の別れをうまく描いていたように感じました。 特に弁護士を通して話をする段階になったときの泥沼感は絶妙でしたね。最初は離婚しても友達のままでいたいし、話し合いでなんとかしましょう、というノリだったのに第三者が介入しだした途端に金が絡みだし、弁護士の思惑が絡みだし、裁判で勝つためにただ相手を傷つけるだけの泥仕合いになる、というのがリアルでした。 アメリカの離婚弁護士って本当にあんなゲスいタイプしかいないんじゃないの?と思わせるものがありますね。 それにさすが訴訟大国アメリカだけに裁判費用の高さといったらないですね。二人で話し合いで解決できれば安くすむのに息子の親権をかけて優位性を争ったがために二人の懐事情がどんどん厳しくなっていくのがなんとも皮肉でした。 離婚した両親が別々の州で生活している、というのがこの映画の一つのポイントです。
