読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第55回。同僚と読書期日を約束することによって消化が捗るという仕組み。過去記事はこちら。 さて、今回取り上げるのは話題(?)の本「人が増えても速くならない ~変化を抱擁せよ~」である。 人が増えても速くならない ~変化を抱擁せよ~ 作者:倉貫 義人技術評論社Amazon非エンジニア(起業家、経営者、マネージャ)向けに、ソフトウェア開発でよく起こる誤解を解くという目的で書かれた本書である。結論から言うと良い本であった。一方でいくつか気になる点もある。そういった事を書いていく。 ソフトウェア開発における素朴概念との戦い 先ほど「ソフトウェア開発でよく起こる誤解を解く」と書いたが、最近勉強している心理学の用語でいうと、この誤解は素朴概念の一種であると言えるのではないかと最近