東近江市の市立五個荘図書館が、近くの五個荘中学校(同市五個荘小幡町)内に移転し、25日から利用が始まる。中学校の校舎新築を機に、学校図書館と公立図書館が合体する形になった。蔵書の有効活用だけでなく、「学校と地域をつなぐ懸け橋に」(同図書館)と、期待されている。 五個荘図書館と五個荘中学校旧校舎は、合併前の旧五個荘町時代に建設されてから40年余りが経ち、老朽化。学校は耐震性の問題などから建て直しが必要になった。市町合併による施設の見直しで図書館の廃止が取り沙汰されたが、存続を求める住民らの要望で、中学校の図書館に併設することで決着した。市教委によると、学校図書館との併存は県内では初めてという。 図書館はプレキャスト・コンクリート造りで525平方メートル。校舎の南西側に建ち、図書コーナー、学習・閲覧室などからなる。書棚や内装に木を使い、温かみを出したほか、棚の高さを人の背丈ほどに抑え、窓辺に読