1年8カ月ぶりの死刑執行に関し、小川敏夫法相は午前11時から法務省内で記者会見し、やや緊張した表情で「国民の大半が死刑を支持し、とりわけ国民の声を反映させる裁判員裁判でも死刑が選択されている。こういったことを重要な要素と考え、法律の規定通り法相の職責を果たすべきだと判断した」と述べた。 小川法相は弁護士出身で、裁判官、検察官の経験も持つ。会見の冒頭、「法相として、職責を果たすことについての気持ちを述べたい」と前置きし、「犯罪に対してどのような刑罰で臨むかは国民が決めること。刑罰権は国民にあると思っている」と説明。死刑執行命令書にサインした時の気持ちを聞かれると、「つらい気持ちはあったけれど、法相の職責だ」と、「職責」を強調した。 一方、なぜ3人が選ばれたのかについては「説明は控える」とし、この時期になった理由については「検討した結果で、特別な理由はない」と述べた。過去4代の法相下で執行がな