2019年10月12日に伊豆半島に上陸した台風19号は、東日本を中心に各地に大きな被害をもたらした。だが一方で、水害を少しでも軽減するために各地でとられている治水対策が効果を発揮した例も見受けられる。 埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」、別名「地下神殿」もその一つだ。「首都圏外郭放水路」の詳細については、以前の記事を参照してほしい。 “土木萌え”なら外せない絶景スポットがこの真下に https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56242 この足下の恐怖にあなたは耐えられるか? https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56243 首都圏外郭放水路は、付近を流れる中小5つの河川の水の一部を貯め、大型河川である江戸川に流すことによって洪水を起こりにくくし、被害を軽減するためのものだ。簡単な仕組みを図1に示す。