非鉄流通業界で物流に関する問題が深刻化している。これまでは長尺品の運賃高騰が主に問題視されていたが、物流業界のトラックやドライバーの不足が一般品のデリバリーにも影響が及んでおり、一部で納期遅れも生じているようだ。伸銅品、軽圧品、電線などの小ロット即納ニーズに対応してきた流通業界だったが、そのサービス維持が一層難しくなっている。
ステンレス溶接管最大手のモリ工業は、ステンレス製品を7月1日から値上げする。店売り、ひも付きともに対象で、値上げ幅は冷間加工品が約8―10%(装飾用丸管ベース)、熱間加工品が約7―10%(アングルベース)、溶接ステンレス鋼管が本年5月出荷のベース価格比で約10%以上。母材コイルの値上がりや仕入れ製品の値上がりを背景に価格是正を進める。
産業新聞社まとめによる鉄鋼・加工メーカーの2014年3月期(一部11、12月期)連結業績ランキングによると、売上高、経常利益ともに新日鉄住金がトップで、売上高経常利益率(ROS)は丸一鋼管がトップだった。国内の景気回復や円高修正などによる販売数量増と価格改善、コスト削減努力などで、調査80社のうち8割強(前期は25%)が増収、7割強(前期は3割強)が経常増益となり、米リーマン・ショック以降、低迷が続いた鉄鋼メーカーの業績回復が鮮明となった。 13年度は全国粗鋼生産量が前年比3・9%増の1億1150万トンと米リーマン・ショック前の水準に近づいた。需要が回復する中、陥没していた鋼材価格の是正が一部進展。アジアの供給過剰問題は深刻化したが、円高修正によって鋼材輸出収益も改善した。 鉄鋼メーカーの業績は80社のうち84%、67社(前期は75社のうち25%の19社)が増収、71%の57社(32%の2
中国の鉄スクラップ価格が、6月第3週に過去4年半の最安値を前週に続いて更新した。主要鉄鋼メーカー40社の重型鉄スクラップ平均購入価格は17日にトン2501元(約3万9000円)と前週比0・2%安で8週連続下落。鉄鉱石価格が近年最安値に近づき、連動して鉄スクラップ価格も下がっている。鋼材市況が下落しているため、鉄鋼メーカーが原料の購入価格を下げており、鉄スクラップ価格の軟化が続く見込みだ。
中国の宝山鋼鉄は8日、7月積みの鋼板類の国内販売価格を、ほぼ全面的に下げると発表した。下げ幅は熱延コイルでトン200元(約3200円)。2カ月連続、合計380元下げた。鋼材市況が下落しているため。鉄鉱石価格が低下したことで、中小メーカー中心に採算上、増産余地が生じ、過剰な供給が続いている。鋼材市中在庫は過去最高の水準に積み上がっており、メーカーは当面、値下げ対応を余儀なくされそうだ。
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