取材を受けたことのある、ライターの方から、成人 向けのマンガを規制する目的で、昨年暮れに改正され た、東京都の青少年条例に関する資料を、送っていた だいたのをきっかけに、この問題について考えてみま した。 過激な性表現を含んだマンガの中には、「こんなも のを、自分の子供に見せられるのか」という問いに、 うなずかざるを得ないものも数多くあります。 また、それらのマンガが書店に並ぶ時には、一般の 書籍とは、棚をはっきりと分けるべきだという人が、 ほとんどだろうと思います。 では、そうした規制がなかったのかと言えば、そう ではなくて、18歳未満には売らないようにと、販売 の棚を分けるゾーニングや、少年少女には読んでほし くない、グレーゾーンのものにもシールを張るといっ た、自主規制が行われてきました。 問題は、ゾーニングが徹底していない書店をどうす るかや、過激な描写があるのに、成年マークがつい