ホテルグランヴィア京都のトイレ入り口に掲げられたプレート。左下にレインボーマークをあしらっている(京都市下京区で) 性的少数者(LGBT)への配慮として、公共トイレなどに設置された虹色の「レインボーマーク」を撤去する動きが出ている。 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて普及が進むが、当事者から「利用することで望まないカミングアウト(告白)につながる」と戸惑う声が上がったためだ。 ロビーに並ぶトイレの入り口に見えるのは、男女の姿を半分ずつ合わせたマークと、多様性を象徴することで国際的に知られるレインボーマーク。JR京都駅(京都市)に隣接する「ホテルグランヴィア京都」が15年10月、LGBTが利用しやすいよう設置したプレートだ。「男女どちらかのトイレには入りづらい、という当事者の声に配慮した」(担当者)という。