前回はOSSの概要、特徴、主要なライセンスをご紹介しました。今回はそれぞれのライセンスについてより詳細な特徴を説明していきます。 具体的には、読者の皆さんが作成したソフトウェアにOSSを組み込んで再頒布した際に、どのような対応が必要になるのか、という視点で説明します。ソフトウェアを再頒布する際には、OSSライセンスの条件に従った対応を要求されるためです。なお、ライセンステキストの添付はここで取り上げるすべてのライセンスにおいて共通の条件です。 コピーレフト型のライセンス まずコピーレフト型のライセンスを取り上げます。この類型のライセンスの特徴としては以下が挙げられます。 ライセンステキストの添付が必要 改変した(コピー&ペーストも含む)ソースコードの開示 組み合わせて利用した場合、対応する部分のソースコードの開示 コピーレフト型のライセンスで最も有名なライセンスはFree Software