イタリアのバチカン市国で「ラオコーン像」の写真を撮る観光客。紀元前に製作されたとされるこの像は、ルネサンスの巨匠、ミケランジェロによる贋作(がんさく)ではないかと考える学者もいる。だとすれば、歴史的な偽物だ。(PHOTOGRAPH BY AGENCJA FOTOGRAFICZNA CARO, ALAMY STOCK PHOTO) 世界はこれまで亡霊や大災害、そして聖人のプライベートな部分にまつわる壮大な嘘に翻弄されてきた。これらの事件はエイプリルフールの無邪気ないたずらとは違い、説得力があったがために、経済を揺るがしたり、人々の信仰心を高めたり、パニックを引き起こしたりした。そして、その多くは経済的な利益が狙いだった。 こうした壮大な嘘にまつわる場所をめぐってアジアや欧州、米国を旅することも可能だ。大理石の彫刻や映画の1コマ、あるいは都市の景観に埋もれていたり、博物館に展示されたりしている
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