これがその写真。2011年に撮影され、のちにソーシャルメディアなどで話題となった。(PHOTOGRAPH BY JULIE-ANNE O'NEILL) オーストラリア、クイーンズランド州北部を大嵐が直撃する前、外の空気が生命感に満ち始めたとジュリー・アン・オニール氏は振り返る。 「すべてが激怒しているようでした。餌と交尾の相手探しに逆上しているような感じです」 2011年のそんな夜に、彼女は散歩に出かける。野生生物たちの反応を観察するため、「ドルフィントーチ」と呼ばれる大きな懐中電灯を携帯していた。 彼女がのちに自分の自然写真の「至宝」と呼ぶようになった1枚を撮影したのは、この散歩でのことだ。被写体を見る前に、彼女はある音を聞いた。大きな甲高い鳴き声で、聞き慣れた音だが、同時に異質な感じがしたという。(参考記事:「ヘビを丸のみにするカエル、衝撃の写真が話題に」) 目の前の地面には、これまで