バンクーバー冬季オリンピックが12日に開幕します。オリンピックを広告に利用する際には注意を払う必要があります。国際オリンピック委員会(IOC)が大会に関するすべての権利を持っており、日本国内では、日本オリンピック委員会(JOC)が大会の知的財産を管理しているからです。 知的財産とは、「オリンピック」という言葉、五輪マーク、各競技のマーク(エンブレムやマスコット)、JOCのスローガン「がんばれ! ニッポン!」、聖火台・メダル・ポスター類のデザインなどです。参加選手や役員の肖像も管理しています。 JOCは、こうした知的財産や選手の肖像を使った広告を出せるのは、契約を結んだスポンサー企業に限られるとしています。開幕に先立ち、報道各社が加盟する日本新聞協会には、JOCから「オリンピックの知名度やイメージなどを利用、流用した便乗広告の掲載申し込みがあったら連絡してほしい」旨の要望が寄せられました