真剣勝負に備えて、一つだけ危惧したこと。 去る2008年2月5日。日本映画界の雄・若松孝二監督にインタビュー。入魂の最新作『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』についてお話を伺いました。 インタビューの模様をお伝えする前に、どうしてもお伝えしておきたいことがあります。 この作品、昨年秋に鑑賞させて頂いたのですが、以来ずっと「大傑作だ!」とアピールし続けています。映画鑑賞で、これほどの衝撃を感じたことは決して多くありません。圧倒。そう、まさに圧倒です。鑑賞後、あまりの充足感に言葉を失うという、このえもいわれぬ充足感を、1人でも多くの方と共有したいと心の底から願っているからです。 私は、連合赤軍やあさま山荘事件をリアルタイムで知らない世代の人間です。映画や書籍を通じて、その内容を少しは知っていましたが、決して詳しくはありませんでした。なのに、「連合赤軍」という語句にはネガティブなイメージを持って