カフェやレストランがひしめくプノンペンのリバーサイド地区に、カンボジア初の「メイド・バー」が開店する。メイド服の女性店員が、お客を「ご主人様」や「お嬢様」と呼んで「お帰りなさいませ」と声をかけて来店ならぬ「ご帰宅」を迎える。東京・秋葉原が発祥のサブカルチャーは、カンボジアの人々にどう受け入れられるのか。創業者は「日本にいるアキバ文化の担い手たちと連携し、新しいスタイルの娯楽を提供したい」と意気込む。客の「ホーム」に メイド・バー「モエパラ」は6月1日オープンを目指して準備中だ。カウンター席中心の細長い店内にはスクリーンが設置され、アニメ映画などが映し出される。カウンターでは、黒と白のメイド服に眼鏡をかけた店長の星野りんさん(26)が、にっこりほほえむ。星野さん以外の店員はすべてカンボジア人になる予定だ。 バーを開いたのは、ベトナムに長く住んだ経験のある経営コンサルタントの山本和由さん(42