携帯電話の「ネット墓地」に映し出された故人の遺影=東京都豊島区巣鴨5丁目の功徳院 携帯電話やパソコンの画面に次々と現れたのは、故人の遺影やお墓、戒名や思い出の写真……。こんな「ネット墓地」を東京都内の寺が考案し、契約数を増やしつつある。海外でも同じ現象がみられ、親しかった関係者にも手軽に故人をしのんでもらえることから、将来的な広がりを予想する見方もある。 ネット墓地は「サイバー飛天」という名称で、1988年建立の功徳院(東京都豊島区)が考案した。申込時にかかる費用は、遺骨の合葬墓への納骨料、永代供養料、管理料など約50万円という。 ネット墓地の仕組みはこうだ。契約者がネット墓地に添えたいと思う写真や追悼メッセージをもとに、寺から委託を受けたシステム会社がインターネット上にホームページ(HP)を作成。合葬墓の画像は共通だが、それ以外は契約者側がHPの内容を編集できる。 故人の学生時代