【山下周平】暴行罪に問われ、強制起訴事件では全国初の有罪判決を受けた徳島県石井町長の河野(こうの)俊明被告(68)の一審公判で、「町長の暴行を見た」と話した客の男性(56)が4日、「本当は見ていない」と、証言は虚偽だったと話した。朝日新聞の取材に答えた。町長の弁護側は、控訴審で男性を証人申請する方針。 町長は先月8日、2009年7月にフィリピン人ホステス(42)の顔に拳を押しつけたとして、徳島地裁で科料9千円(求刑罰金20万円)の判決を言い渡された。男性は「(事件の)夜にホステス本人から『殴られた』と聞き、警察での証言を依頼された」と説明。懇意にしていた別のホステスからも頼まれ、「軽い気持ちで引き受けてしまった」と話した。徳島県警の聴取でうそをつき、後戻りできなくなったという。 初の有罪判決が大きく報じられ、「町長に申し訳ない」との思いが強まったとし、「町長とホステスが向き合ったのをち