山形観光業、異議と怒り 東電、説明会で前向き回答せず 山形県内の観光業者に頭を下げる東電職員=21日、山形市 福島第1原発事故による風評被害の賠償をめぐり、山形県内の観光業者を対象にした東京電力の説明会が21日、山形市内で開かれた。政府の原子力損害賠償紛争審査会が8月にまとめた中間指針で、山形県の観光業が受けた被害が、原則として賠償の対象外とされたことに異議が集中。東電から前向きな回答はなく、参加者からは「話にならない」と怒りの声も上がった。 説明会は県と県観光物産協会が共催。県内の旅行業者とホテルや旅館、サクランボ観光果樹園の経営者ら約180人が参加した。東電からは、東北補償相談センター(仙台市)の小松日出夫所長ら3人が出席した。 東電側の説明に続く質疑で、尾花沢市の旅館経営者は「(国は)福島など4県しか風評被害を認めない。他県の業者は裁判を起こせとでもいうのか」と質問。小松所長は「