顧客情報を外部に漏らしたとして、愛知県警は三十日、不正競争防止法違反(営業秘密の侵害)の疑いで、東京都立川市錦町一、元派遣社員白石大介容疑者(42)を逮捕した。白石容疑者は携帯電話最大手のNTTドコモの子会社に派遣されていた。契約件数が六千万超のドコモのサーバーに接続して個人情報を入手し、探偵会社に漏えいしたとみられている。 携帯電話会社からの漏えいをめぐり、県警は六月下旬、岡山市のソフトバンク元店長と広島市の探偵業の男を同容疑で逮捕。今回のドコモはソフトバンクとは別ルートとみられ、業界二位のauを販売するKDDIでも漏えい疑惑があり、県警が捜査している。これら各社の顧客情報は、愛知県の「情報屋」などに売られ、身元や浮気の各種調査で使われていたらしい。