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ブックマーク / elm200.hatenadiary.org (6)

  • 日本に「明治維新」は再びやってこない - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    今年の NHK の大河ドラマは、坂龍馬が主人公らしい。そのせいか「私は坂龍馬になりたい」とか言う政治家が出てきたり、龍馬の話題で日はなかなかにぎやかなようである。私は、歴史小説家の司馬遼太郎のファンで、彼の作品「竜馬がゆく」は昔からの愛読書であった。 幕末の志士たちの、自己の利害を超えた清々しい生きざまは、多くの日人たちを魅了してきた。いまの日の経済的・社会的危機を幕末になぞらえ、ふたたび「明治維新」の出現を期待する向きもある。 だが、残念ながら、このままでは日に「明治維新」はやってこないだろう。 なぜか。 明治維新というは、一見狂った運動である。なぜかといえば、支配階級である武士たちが、自らその存立基盤である封建社会を破壊してしまったからである。(実際、そのことに不満をもった旧武士階層が、西南戦争を起こすに至るのだが) そこには「天皇こそが日の正当な統治者である」と主張する

    日本に「明治維新」は再びやってこない - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)
  • 顧客原理主義が日本を破壊する - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    たとえばこんなエントリ。 脱近代宣言 このエントリを書いた人は、大学を卒業してせっかく就職した会社を半年もしないうちに辞めた。理由は、パワハラ、残業代が出ない、休みがない等々。どれも辞めるに立派な理由になりうる、と私は思う。 私が、「日はダメだ!もっと気合を入れよう!」というエントリを書くたびに、「日がこれ以上成長する必要ないだろww」みたいなコメントがつくのを不思議に思っていたのだが、最近になってその理由がわかった気がする。 みんな疲れているんだ。 長い通勤時間。連日の残業。理不尽な顧客の要求。サービス残業。休日出勤に徹夜。働いて働いて、それでも給料は上がらない。昇進もしない。日経済の衰退を告げる連日の暗いニュース。辞めたい。でも辞められない。辞めたらもう二度と就職できないかもしれないから。世間の人たちに後ろ指を指されるから。親が悲しむ。が泣く。住宅ローンをどうしたらいいんだ?子

    顧客原理主義が日本を破壊する - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)
  • 日本株式会社の落日 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    リコール問題に揺れるトヨタへの風当たりが英語圏で強まっているらしい。 BBC News - Recall tarnishes Toyota's spotless image BBC News は「リコールがトヨタの完璧なイメージを傷つけている」と題した記事を掲載した。アメリカで「加速が止まらない」車が事故を起こしたことが、アメリカでのトヨタの評判を相当落としているようだ。 トヨタ自動車 - Wikipedia 2009年9月29日に、アメリカ国内で販売した「カムリ」(2007-10年型)のほか「アバロン」(2005-2010年型)、「プリウス」(2004-09年型)、「タコマ」(2005-10年型)、「タンドラ」(2007-10年型)、「レクサス・ES350」(2007-10年型)、「レクサス・IS250&IS350」(2006-10年型)など7車種の乗用車計約380万台を、運転席のフロア

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  • 裸の王様、日本人 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    最近、日社会を外から見るに、格差社会だ貧者救済だとかまびすしい。国内の事情しか見ないからそういう話になる。世界的な視点で日経済の現状を見ると、要するに、労働賃金という要素価格が、世界的に均等化していくプロセスにもろに巻き込まれているだけだ。 考えてみるといい。いまあなたがやっている仕事中国人やベトナム人やインド人がやったら、いくらでやってくれるだろうか。急速に統合されている世界市場の中で、あなたが提供する財サービスは世界の人たちは、その値段で買ってくれるのだろうか。あなたの提供する財サービスより同等あるいは良質なものを、彼ら途上国の人間はひょっとして10分の1の値段で提供してくれるかもしれない。 思えば20年前、日と途上国の経済力の差は圧倒的だった。社会的インフラについても、途上国のそれは話にならないほどひどかった。良質な財サービスは日人にしか作れなかったし、途上国の10倍の値段

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  • 残業は恥だ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    もし日の会社から「長時間残業」が消えたら、日人はそれだけでずっと幸せになれるのではないか。私としては、日の会社から残業が消えたら、もういちど日の会社で働いてもいい。 日と違って長時間残業がほとんどない欧米企業の働き方を見てみよう。 上司は、各々の部下に仕事を割り当て、進捗を管理する。部下は、上司に割り当てられた範囲だけの仕事をやる。自分の仕事が終われば、定時に帰るし、終わらなければ残業することになる。隣の人が残業していても、それは他人の仕事だから、関係なく早く帰ることができる。 こうした環境で誰かがずっと残業をしていたら、それは、上司がその部下の能力を正しく見積もることができなかったことを意味する。その部下は「なぜ残業をしているのか」と上司から尋ねられることになるだろう。そして、上司はその部下が定時に帰ることができるように仕事量を再配置する。 日はどうだろうか。日の場合、上司

    残業は恥だ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)
  • 寄付ベース社会への移行 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    ベトナムに住んでいると、モノのありがたみがよくわかる。なぜならば、この国は、まだモノが少なく、品質もよくないからだ。北部から南部までバスで縦断したのだが、道路の舗装状態の悪さには辟易させられた。こういう状況で、道路の舗装状態がよくなれば、きっと直接幸福度は上がるだろう。 だが、今日の日に目を移してみると、社会にモノはあふれかえっている。確かに、高級品と中級品の区別はあるかもしれない。しかし、その実質的な性能はほとんど変わりがなく、違うのはブランドイメージだけである。こういう時代に、モノを売ろうというのはなんとも不自然な気がする。アメリカの自動車市場が崩壊したそうだが、これも、そもそも必要もないものを売っていた化けの皮がはがれただけであろう。 日の国是は、どうやら「モノづくり」ということらしい。確かに、いままで不可能であったことを可能にする技術・・・たとえば、最先端の医療機器の開発だとか

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