AIDSの起源を辿ってみた。 "The Origins of AIDS", by Jacques Pepin 1章は基本知識。DNAは代を重ねれば重ねるほど多様になる。最も細菌が多様なアフリカに起源がありそうだ。 2章はチンパンジーについて。種によって広がる細菌の型が違う。 3章は発生期について。1930年代のコンゴでの鉄道建設にあたった労働者の中に、AIDSとおぼしき症状の患者が多数いるようだ。分子時計を利用し、1921年頃に発生したのではないかと推測している。 4章はチンパンジーからヒトへの感染経路について。ポリオワクチンにチンパンジーの血液が混ぜられたためだとか、チンパンジーの血液をヒトに注射していた実験のせいだとか、臓器移植の実験のせいだとかいった仮説は棄却されている。ハンターもしくは料理人から感染したのではないかと推測され、感染確率の概算がある。 5章は中央アフリカの歴史について