今季、10年ぶりの優勝を目前で逃したヤクルト。来季こそ-と心を新たにしたところで、首位打者3度の青木宣親外野手(29)がポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ移籍を表明した。チームの顔であり攻撃の起点でもある青木の抜けた“穴”をどう埋め、いかに戦うのか? 参謀、伊勢孝夫1軍総合コーチ(66)のインタビューを、2日連続でお届けする。(聞き手・宮脇広久) --青木が抜けます。後継の適任者は? 「抜けた穴をどう埋めるかが大きな問題やな。周りは上田(注)を挙げ、本人も『来季は60盗塁を目指す』というとるけど、おれにいわせれば、寝言は寝ていえよという感じやな(苦笑)。まずはゲームに出なきゃだめでしょ」 --まだ力不足? 「最初は青木がいないから我慢して使うかもしれないが、塁に出られない試合が続けば、すぐ替えられる。まだ大風呂敷を広げるのは早い。謙虚に死にものぐるいでやることが一番大事