右肩の手術を乗り越えたヤクルト・平井諒投手(25)が、8月25日の中日戦(神宮)で3年ぶりの勝利を手にした。 延長十一回に登板。1回を無失点に封じ、味方の攻撃につなげた。すると、相手投手の暴投でサヨナラ勝ち。7年目右腕に今季初勝利が転がり込んだ。2013年4月7日のDeNA戦以来、実に1236日ぶりの白星だった。 試合後。初めて上がった本拠地・神宮のお立ち台。平井はまず「初めまして、平井諒です」とあいさつ。続けて「1点も与えないよう、気迫で投げました。緊迫した試合で緊張感がありました。もう1イニング投げる予定でしたが、試合を決めてくれないかなと祈るような思いでした」と試合を振り返った。 長い道のりだった。平井は2010年、愛媛・帝京五高からドラフト4位で入団。150キロを超える快速球を武器に12年に1軍初登板を果たすと、22試合に登板した。右肩に痛みが発症したのは翌13年。同7月に右肩のク