2011年12月31日 09:02 来季もイチローとともに生きよう|野球史 Tweet 野球選手というのは、寿命がせいぜい20年ほどの別の生き物だと思うことがある。 選手を引退しても元選手であるその人の人生は続くが、恐ろしい速さの球を投げたり、それを打ち返したり、奇跡のようなグラブさばきをしたりする、“野球選手”という生き物は、死んでしまうのだと思う。 子供のころからいろいろな野球選手が好きになった。 野村克也は、友人が好きだったからというだけでファンになった。背中を丸めてあまりやる気がなさそうに打席に立つが、ぶんっとバットを振り回すと、打球はスタンドへ飛んで行った。野村がサッチーがからむスキャンダルで南海を追われたときは、世の中の愉しみの半分が失われたように思ったものだ。 野村なきあと、南海の4番に座った門田博光は、アキレスけん断裂で調整中の2軍での試合で、投手がジャンプするような低い弾