思っていたよりも元気そうに見えたし、その表情はとても明るかった。 「えぇ、体調はとてもいいです。薬は今も飲み続けているけど、日常生活において困ることも、大変なこともありません。今はとても快調です」 昨年限りで11年間の現役生活に区切りをつけた今浪隆博に会った。ユニフォームは脱いだものの、スリムな体形も、屈託のない表情も往時のままだった。甲状腺機能低下症に起因する慢性甲状腺炎による突然の現役引退。ファンに向けてきちんとあいさつできないままグラウンドから去ってしまった彼に、じっくりと話を聞きたかった。そして、その姿を多くのファンにも見てもらいたかった。そこで、拙著『96敗 東京ヤクルトスワローズ それでも見える、希望の光』(インプレス)の出版記念イベントに彼を招いたのだった。 イベント開催発表と同時に定員70名はすぐに埋まり、急遽30名を増員したものの、それも発表当日にソールドアウトとなった。
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