北海道北見市常呂町で開催されていた「全農2018パシフィックアジアカーリング選手権大会日本代表決定戦」。男子は平昌五輪代表のSC軽井沢クラブが、2月の日本選手権を制したチームIWAIをくだし、来季の日本代表の座に就いた。だが、SC軽井沢クラブのコーチボックスにはあの人がいなかった。そう、クラブ創設からチームを率いたグレイト・ピジョンこと長岡はと美コーチだ。平昌五輪後、既に勇退を発表していたが、今回、その理由や、両角兄弟、藤澤五月ら愛弟子たちの秘話、そして彼女が描く日本カーリング界の未来像について存分に語ってくれた。 ご飯好きの藤澤のために4時起きで炊き出し ーーまずは、今回のスウェーデン遠征、お疲れ様でした。 「お疲れ様でした。でも、リンド(JD・リンドナショナルコーチ)もいたし、私はコーチっていうよりメシ炊きババアだったけどね」 ーーはと美さんって、ときどき自虐的に「ババア」とか言います