【長引く避難生活。心身の健康を守るため、事前の備えも忘れずに。】 《処方箋の写し、持ち出し袋に》 けがを免れて避難所に入ったが、持病の薬が手元にない。かかりつけ医は被災して休診。薬の名前は、えーと、何だっけ――。 震災時に持病の悪化を防ぎ、新たな病気にかからないためには、被災前の「備え」が鍵になる。 災害の発生から数日たつと、全国から様々な支援チームが被災地に集まってくる。医師がいる医療系のチームや、保健師などを中心とする福祉系のチームがあり、それぞれが避難所を巡回する。 医療チームは、地元の医療機関が復旧するまでの間、避難所などで被災者の診察にあたる。高血圧や高血糖などの薬の相談は、巡回に来る医師や救護所などで相談して処方箋(せん)を書いてもらう。 この時、被災前にもらっていた処方箋や「おくすり手帳」があると便利だ。お年寄りなどの場合、自分の病名が分からないこともあるので、処