札幌市の大通公園で街頭演説し、手を取り合う自民党総裁選候補の(左から)安倍晋三元首相、石破茂前政調会長、石原伸晃幹事長、林芳正政調会長代理=24日夕 26日投開票の自民党総裁選に出馬した5候補はいずれも「聖域なき関税撤廃」など国益に反する形での環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加には反対の意向を示している。政府が打ち出した「2030年代の原発稼働ゼロ」方針にも全候補が慎重な立場だ。一方で、消費税率の引き上げ時期では、安倍晋三元首相がデフレ脱却ができない場合の先送りに言及し、他候補と見解に微妙な違いがある。 5候補とも自由貿易の必要性では一致。2国間の自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の推進には積極的な姿勢を示す。 ただ、野田佳彦政権が検討しているTPP交渉への参加については、石原伸晃幹事長など全候補が「例外なき関税撤廃」が条件となる交渉参加には反対を表明。石破茂前政調会