柏市の町会関係者が十一日、秋山浩保市長を市役所に訪ね、自宅など私有地の除染を住民が行うのは危険だとして、公費で専門業者の派遣を求める要望書を手渡した。秋山市長は「将来的には考えなくてはならない」と述べたが、当面は住民による対策を行うとする市の方針に理解を求めた。 要望したのは十七棟の団地に約二千人が住む松葉町四丁目第二町会(村上憲司町会長)。九月に側溝などを中心に放射線量を調べ、それぞれ最大で地表面は毎時一一・一マイクロシーベルト(雨どいの下)、地上一メートルでは同〇・八一三マイクロシーベルト(芝生)を計測。来月、住民の手で除染を行う予定だが「健康に影響するかもしれない。知識のない住民にやらせるのはおかしい」と訴えた。 柏市は、住宅など私有地の除染はまず住民自身が取り組むこととし、除染方法をパンフレットなどでPRしている。私有地の除染が土を削るなど軽作業にとどまることや、業者に頼んでも時間