電子回路によく「負荷抵抗」や、単に「負荷」という言葉が良く出てきます。関連して「負荷が軽い」や「負荷が重い」という表現も良く見ます。負荷が軽いと言った場合、それは負荷抵抗が小さいことを意味するのでしょうか。大きいことを意味するのでしょうか。この記事ではアンケートや文献の調査を行い、人々がどんなイメージを抱くのかを調査しました。 結論としては人によってイメージが異なることが分かりました。誤って伝わる可能性のある「負荷が軽い」というような表現の代わりに「負荷抵抗が大きい(小さい)」とか「負荷電流が少ない(多い)」と表現した方が良いかもしれません。 記事を書いたきっかけ トランジスタ技術 2022 年 12 月号の「特集 できるぞ!令和のアナログ回路設計」を読んでいたときのことです。p.56に次のような記述がありました。 図 12 においては,電源電圧 VCCV_\mathrm{CC}VCC