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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (67)

  • 岩田規久男『経済学的思考のすすめ』“将来の世代の負担が生まれるのは日本銀行のせいだ”

    岩田規久男先生の『経済学的思考のすすめ』は素晴らしいである。特に財政再建問題の中核がなんであるかを詳細に議論している。と同時に「素人経済学」の代表である辛坊兄弟の著作を徹底的に批判していることも特徴のひとつだ。 さて書にはデフレ脱却問題を中心に、さまざまな経済問題について、素人経済学の直観的考察を次々に論駁している。中でもためになるのが、財政再建に関しての記述だ。多くの素人経済学は、財政再建を人質にとり、危機感をあおっている。しかしその多くがインチキくさいものである。ここでは財政再建問題についてのいくつかのトピックスのうち、「国債は将来世代の負担になるのか」というテーマをみていく。 財務省も多くの素人経済学も「国債は将来世代の負担になり、政府サービスの受益と負担に関する世代間不公平の原因になる」と喧伝している。テレビや新聞などでもよく目にするタイプだ。中には国の会計を家の家計と同一視す

    岩田規久男『経済学的思考のすすめ』“将来の世代の負担が生まれるのは日本銀行のせいだ”
    zyesuta
    zyesuta 2022/12/10
    「財務省も一般の人も将来世代は税金を納めて、国債を償還しなければならないから、国債は将来世代の負担になる、と考えている。しかし、将来世代の誰かが償還される国債を持っているはずである。」
  • いまの日本に徴兵制を実施したらどうなるか(簡単な経済学的視点から)

    Twitterで徴兵制導入すべし、という意味不明の発言を最近よくみるようになった。基的に、ただの若者には根性や防衛意識が足りないなど、無責任な発言によるものが大半だ。ただし知的な関心もある。徴兵制をいまの日に導入すればどうなるだろうか。それをポール・ポーストの『戦争経済学』を利用して簡単にみておく。 最初に結論でいうと、いまの日に徴兵制をひくと、1)防衛力が低下する可能性、2)若い世代の人的資の蓄積が歪む(ムダが発生)する可能性があるということだ。 ポーストのは、主に徴兵制からAVF(総志願軍)への転換という先進国の主流の流れを分析したもので、日の一部の無責任な論説のように徴兵制への転換とは異なる。なのでこのポーストの視点を逆転させる必要がある。 まず総志願軍の場合は、他の公務員の賃金やまた民間の賃金との競合を考えなければいけない。それに対して徴兵制は基的にその問題はそれほ

    いまの日本に徴兵制を実施したらどうなるか(簡単な経済学的視点から)
  • 第二回デフレ脱却国民会議開催 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    デフレ脱却国民会議 第2回シンポジウム 〜イェール大学浜田宏一教授を囲んで〜 拝啓 寒冷の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、デフレの出口が見えない経済混乱が続く我が国において、先日、菅内閣が増税に向けて動き出すという信じがたいニュースが飛び込んできました。大胆な金融緩和によって徐々に景気に明るさを取り戻しつつある欧米とは対照的に、このままでは永久に「日独り負け」の状況が改善されないのではないかと懸念されております。 しかも、官庁の発表を鵜呑みにするマスコミは、いたずらに財政危機を煽り、「消費税増税已む無し」という「空気」を生みだそうとしています。このままでは無謀な増税大連立が当に成立してしまうかもしれません。私たちは1997年の橋内閣による消費税増税が日をデフレ不況に陥れたという過ちを繰り返してはいけません。 多くの経済学者増税による日経済の破壊に異を唱えてい

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  • 高橋洋一『バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    高橋さんの新著です。シノドスでのレクチャーが元になっているようですが、バランスシートによる分析という一貫した視点は非常にわかりやすいですね。特に統一的な観点から主要な政策問題を、官僚や評論家たちの意見のどこが誤りなのか具体的に指摘できる点ですぐれています。あと余談ですが、ネットの匿名官僚批判もあり面白いです。 第1章は基的なバランスシートの読み方のコツを伝授するところから始まり、政府のバランスシートそこにおける徴税権の意義などに注目しています。また過去の高橋さんの実務体験が紹介されていて、不良債権問題や政府のバランスシート作成やALMなどの重要な仕事にどれだけ貢献してきたかがわかりそれ自体面白いものだと思います。 第2章は、バランスシートを利用した「埋蔵金」の発見の話です。これに対して、財務省が「埋蔵借金」という噴飯ものの主張をしたり、特別会計の一般会計化がかえって財務省などに都合のいい

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  • 飯田泰之『ゼロから学ぶ経済政策』

    経済政策を初心者にもわかりやすく解説することを目的とした飯田さんらしいコンパクトでわかりやすい新書だと思います。岩田規久男先生との共著『ゼミナール経済政策入門』の準備段階としてぜひ読んでもらいたいでもあります。 まず書は「幸福」を経済政策の目的として議論していきます。不思議なものですが、経済学はレトリックとして「人々の幸福を改善する」とはいますが、なかなかちゃんと定義されたものとして「幸福」をつい最近までその政策目的としてはいませんでした。ここで飯田さんが定義されたものとして「幸福」を経済政策の目的として、それを入門段階で議論しているのは書の最大の特徴といえるでしょう。 ところでこのは実践的で割り切りのいいやり方でこの「幸福」を扱っている点にも特徴があるといえそうです。冒頭、飯田さんは「幸福」には二種類の視点があると提起しています。1)そもそも国民の幸福とは何かを価値判断を含めて考

    飯田泰之『ゼロから学ぶ経済政策』
  • 太陽政策より寒風政策、さかしらよりも愚かに

    久しぶりの床屋政談。別になにか経済学の観点から言おうというわけではない。経験談みたいなものかな。 日銀行が規模とタイミングの問題を大きく無視すれば、ようやくそれなりの政策を始めたし、以前よりもまともだから、あまり厳しい批判をせずに、暖かく見守るという見解を「太陽政策」(どこかで聞いたような?)と名付けようか。 この「太陽政策」は、かってリフレ派の中でも2001年の量的緩和政策採用時点、さらには03年あたりの円安介入+量的緩和の拡大 それぞれにいわれたものである。「太陽政策」はなんかあたまがよい人が採る傾向にもある。これに組織や政策は憎むが人は憎まずという、これまた賢いオプションがつく いま書いた組織・政策と人は別という見解を、「さかしらの見解」となづける。この「太陽政策」と「さかしらの見解」は、僕の経験からいうとこと日銀行については経験上、最悪のオプションだと思っている。 なぜ最悪か?

    太陽政策より寒風政策、さかしらよりも愚かに
  • 中原伸之元日本銀行審議委員吼える!「日本は「四権分立国家」か?-日本銀行の「独立性」は天賦・固有の権利ではない」 2010-11-11

    ついに中原氏の凱旋です。『景気とサイクル』誌(第50号)より。 最近、日銀法改正の動きが超党派で見られることはおおいに歓迎される。特に第2条(理念)に加えて(金融政策の目標)を明確に規定することが喫緊に必要とされている。 さて中原氏は、日銀行の「独立性」などは現行の日銀行法の条文のどこにも使用されていない、とした上で、それが三権と並ぶものだという意識(岩田一政『デフレとの闘い』など)はまったく誤りであり、憲法でも他の国権との独立は一切認められていないと指摘する。 つまりマスコミがたまに喧伝する政府からの「独立性」は単に、マスコミや政治家たちの無批判・無反省・無知の表れにすぎないものになると中原氏はいいたいのだろう。辛辣である。 むしろ、政府・国会は、「最大雇用」「安定的な物価」「穏当な水準の長期金利」を三大目標にして、日銀行に与えるべきだとする。特に「安定的な物価」については、数値目

    中原伸之元日本銀行審議委員吼える!「日本は「四権分立国家」か?-日本銀行の「独立性」は天賦・固有の権利ではない」 2010-11-11
  • 安達誠司『恐慌脱出』(政策分析ネットワークシンクタンク賞受賞記念) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    安達さんの『恐慌脱出』が政策分析ネットワークのシンクタンク賞を受賞されましたので記念に、同書の内容を今一度振り返りたいと思います。 書の目的は、戦前の「恐慌型不況」を参考に、今日の世界的な経済危機への対処の仕方を学ぶという歴史的アプローチが大きく採用されていることにあります。安達さんが同書を書かれた時点(09年後半)で、「筆者は、現在の世界経済は、ようやく大恐慌の入口に立ったところだと考える。略 有効な経済政策が打ち出されなければ、これから世界経済は、大恐慌並みのさらなる景気の加速度的な悪化に見舞われる可能性が高い」と指摘しています。世界が財政規律を意識し、財政政策の手じまいと財政規模の縮小を行い、また新興国やアメリカにも不安材料が積載、また日も円高不況の影におびえている中、この安達さんの懸念はいまだに継続中であり、それが次第に顕在化する予感が強くあります。少なくとも09年後半よりも将

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    zyesuta
    zyesuta 2010/10/31
  • 若田部昌澄の経済学

    以下の原稿は雑誌『自由思想』に寄稿予定の「若田部昌澄さんの人と仕事」の一部分の草稿である。引用されるときは『自由思想』誌のものをお願いしたい。 ーーー 1 はじめに 「日経済が実際にどういう状態にあるのか、あるいは病態にあるのかという臨床的研究」には、「少なくとも10年の経験が必要」だ、とかって高橋亀吉は語った 。日の実践的なエコノミストの第一人者であり、そのパイオニアであった人物の言葉として、独自の重みを持っている。僕の記憶が間違いでなければ、若田部昌澄さんの今回の受賞対象となった『危機の経済政策』は、その日経済の臨床研究10年の成果として世に問われたといっていい。高橋亀吉のような酸いも甘いも経験した熟練の臨床医からみれば、10年選手はようやくインターンから専門医となったばかりの若手だろう。だが、昭和恐慌期に10年のインターンを経験した高橋がそうであったように、僕たちのこの10年

    若田部昌澄の経済学
  • デフレ脱却前後の政治過程 2010-08-24 - Economics Lovers Live

    id:Baatarismさんの最新のエントリーを読んで、日が戦前にデフレ脱却をそのどのように遂げたかを、いくつかの歴史的な資料をもとに紹介する。以下は主に『平成大停滞と昭和恐慌』と「不謹慎な経済学」から。 デフレ克服は極めて短期間で実現した。一九三〇年代の日米の物価水準をみると、物価水準の底から対前年比±〇%に相当する水準に上昇するまでに要した期間は、日では十一ヶ月、米国では七ヶ月と両国とも一年かかっていない。 三〇年代の世界大恐慌の株式市場に対するインプリケーションの一つは、ほとんどの国で株価指数の上昇と物価指数の上昇がほぼ同時に実現した点である。もちろん、日もその例外ではなかった(図表参照)。 図:デフレ脱出時の日の株価動向 出所:明治以降邦主要経済統計(日銀)、経済統計年鑑(東洋経済新報社) ちなみに、他国の世界大恐慌前後(一九二八年〜一九三六年)にかけての株価と物価の相関

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  • なぜ若い人たちは「失われた世代」になってしまうのか?

    今朝、めざましテレビ(だったと思う。テレビみない人なので)をつけながらパンをこねこねしていたが、そこで読売新聞の調査ということで新卒の就職内定率が昨年に引き続きかなり減少していることを伝えていた。私見では格的に調査すればさらに減少しているのではなかと思う。同時に、テレビでも指摘していたが、就職が困難なために大学院進学、留学生なら帰国、就職意思の表示さえもためらう人、家事手伝い、アルバイトなどで、実体の就職率はさらに低下しているように思える。 新卒市場と同時に既卒市場など若い人たちの雇用状況はきわめて悪化している。報道にもあるように長期失業も累増していてるが、いわゆる「失われた世代」を含む15歳から34歳までの年齢層の長期失業の増加が顕著である。 長期失業者数などは統計局のここを参照のこと。 ところでなぜ「失われた世代」が生まれるのか。理由は長期停滞にあるのはいうまでもないが、その基的な

    なぜ若い人たちは「失われた世代」になってしまうのか?
  • ポール・クルーグマンのリチャード・クー批判

    クルーグマン氏のク―批判を道草http://econdays.net/?p=714で読んだけど、クルーグマン氏はク―氏がなぜ危機後の状況では、家計や企業のバランスシートに実質利子率が無関係になるのか理解できない、と書いている。 長年のク―氏との論争の経験を踏まえれば、危機後の家計や企業のバランスシートに関係する名目的要因は、実質利子率(名目利子率マイナス期待インフレ率)のそれぞれの要因ではない。バランスシートに影響を与えるのは資産価格(個々の主体が保有する株価)だけ。 企業も家計も保有する資産価格の低下に焦り、どんどん資産の投げ売りをするという行動に強く制約されている。これは好意的にみれば、一種の認知バイアスで人々が行動しているともいえる。 この認知バイアスの強さは只者ではない(とク―氏は説明するわけ)。例えば彼はこう書いている。「借金地獄を一回経験した経営者は「二度と借金なんかするものか

    ポール・クルーグマンのリチャード・クー批判
  • 浜田宏一「グローバル金融危機から日本をいかに救うか」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    「伝説の教授」こと浜田宏一先生の講演が7月6日火曜日午後7時から国際文化会館で行われます。参加無料(要予約) 詳細は以下。 http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/japan_ihj/index.htm#hamada 概要 2007年のサブプライムローン危機、2008年のリーマン・ショック、そして今春に入ってからのギリシャの財政危機と、世界中に金融危機が派生し、市場経済の脆弱性、金融政策の対応の不十分さ、そして景気変動の国際間の連動性が浮き彫りになっています。多くの主要国の中央銀行は、自国への悪影響を回避するために貨幣供給と実質為替レートの切り下げという対応を行いました。プログラムでは、内閣府で日のマクロ政策の策定にも関わられた浜田氏をお迎えし、世界経済危機の背景および中央銀行の役割をご説明いただくとともに、グローバル金融危機から日

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    zyesuta
    zyesuta 2010/06/30
  • 小野善康(菅首相の「政策ブレーン」)の「増税で景気回復」に裏付けなし 2010-06-25 - Economics Lovers Live

    菅政権の政策ブレーンだったらすぐにやめたほうがいいと思う。この程度の水準かと思うと当に驚くべきレベルだ。 NaokiGwinさんがまとめられたTwitterより。 http://twitter.com/NaokiGwin/status/17007904934 http://twitter.com/NaokiGwin/status/17008179392 http://nico.ms/sm11174048 (69:55〜)小野善康氏「半分同じで半分違う。小渕さん森さんの時にましになってきたのは赤字を増やしたからではなく、雇用を増やしたから。なので増税で雇用を増やしても同じことが起こる。」 http://nico.ms/sm11174048 (70:20〜)小野善康氏「結局、雇用を増やしさえすれば財政再建は出来るということ。過去なぜ増税したときに失敗したかといえば、その時同時に政府が縮小(歳

    小野善康(菅首相の「政策ブレーン」)の「増税で景気回復」に裏付けなし 2010-06-25 - Economics Lovers Live
  • 高橋洋一氏の小野善康氏への批判

    『サンデー毎日』の6月27日号に掲載された1ページ近くの高橋洋一さんの菅政権の経済政策批判は的確なものです。特に注目したのは以下の発言箇所。 「菅首相のブレーンの資質にも疑問符がつきます。特に内閣府参与の小野善康・大阪大教授の考え方は、政権をミスリードしているのではないか。小野氏は「増税しても使い方を間違わなければ景気はよくなる」と言う。首相も同じことを言っています。理論的には間違いとはいえないが、これは「政府が国民よりも賢い」ということが前提。税金のムダ遣いの実態などを見る限り、そんなことは絶対にいえません。小野理論は官僚を喜ばせるだけです」 結局、小野氏は10数年前の山形浩生さんの批判をまったく活かすことなく、国民を壮大な自分の実験素材にするのでしょうか。決して標準的な意見でもなく、また実証的な支持もほとんどない、この「増税で景気回復」理論。標準的な経済政策を犠牲にしてまで行う財務官僚

    高橋洋一氏の小野善康氏への批判
  • インフレ税のすすめ - Economics Lovers Live

    もし「増税して景気回復する」ならば、ほぼ景気回復と増税がイコールで、そのあとに増税=景気回復→社会保障制度などの充実が続く、「インフレ課税」をすすめます。というか、リフレーションとはインフレ課税の(条件つきの)別名ですが。 昨日、昭和恐慌研究会が『昭和恐慌の研究』の再版、岡田靖さんを忍んで開催されましたが、そこで少し話題になったのが、「増税すれば景気回復」リフレ版。要するにインフレ税の話しです。 これについては一番わかりやすいのが、『税とは何か』(藤原書店)ので飯田泰之さんの論文、啓蒙レベルでは、同『経済学的思考の技術』、同じく田中秀臣『経済論戦の読み方』などで読めます。 直観的にいえば、デフレからインフレに転換することで、景気がよくなり、税収が増えます。まさに「増税で景気回復」。北欧が好きでもアメリカが好きでもなんでもいいですが、社会保障制度もこのインフレ税によるファイナンスで相当ましに

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  • ポール・クルーグマン「「インフレ目標4.0%」のすすめ」

    『Voice』6月号のクルーグマンのインタビューです。 ギリシャ危機は、ギリシャの財政コントロールが伝統的に出来ていないと、さらにユーロに加盟したことで自国通貨の切り下げをすることもできずに、ギリシャの財政危機はある意味必然というのがクルーグマンの見立てですね。他にもアイルランド、ポルトガル、イタリアの財政危機の可能性もあるが、ギリシャほどひどくない、という観測です。それをうけて、日の財政状況も20年持ちこたえるような状態ではない、というの発言を。 ところでクルーグマンの財政危機の真因は、この20年以上にわたる経済の停滞にあります。ここが日にいる財政危機論者と決定的に異なるところでしょう。そのためクルーグマンが提起する財政危機の回避方法は、とりあえずは外需主導の経済成長を達成できるか否かが現実的可能性としてあります。 日が自らその長期停滞から脱するにはインフレ目標を3,4%に設定する

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  • 上念司『「日銀貴族」が国を滅ぼす』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    頂戴しました。ありがとうございます。上念さんの処女作『デフレと円高の何が「悪」か』は高い評判をよんだ。多くの読者が、日の停滞の真因がデフレであり、それは自然現象でも外国のせいでもなく、日銀行の政策のミスであることがわかった、との感想が多く著者のもとに来たという。 しかし少なくない読者は、「日銀ほどの優秀な人たちの集まりがこんな単純なミス(貨幣をより多く供給しインフレにすることを約束すればデフレ脱出)をするのはおかしいのではないか?」と感想を述べてきたという。 そこで著者の第二作は、このデフレと円高の元凶である日銀行そのもの、そして国民の多くが持つ「日銀性善説」に深く切り込む内容となっている。 特に上念さんは日銀行がなぜ「性善説」ならぬ、自らの政策の失敗を認めず、認めないどころか次々と事実を都合よく解釈し、責任回避を試みてきたかを、日銀総裁やその幹部たちの発言、さらに国会での質疑など

  • 日本銀行企画局は、国民の影でコソコソ国会議員に「ご説明」工作をせず、その「ご説明」内容を明らかにせよ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    銀行の「ご説明」部隊。国会の質疑などではほとんどお目にかからないような彼らなりの「隙のない」「最新鋭」の「説明」をもって、有力議員に日銀行の利益を弁護するために日々活動をしている。 今日の日経済新聞の夕刊にその行動が掲載されていた。日銀行の企画局は将来の日銀幹部を排出する重要部局であるという。その将来の幹部候補生たちが、いかに日銀の弁護に命をかけ、国民経済を犠牲にしているか、その詭弁の結晶を、僕は読んでみたいと思っている。こういう姑息な「ご説明」行為はやめて、堂々とその「最新理論」を国会で弁明せよ。 http://twitter.com/yasuhiro392/status/15846388980より、yasuhiro392さんいつもありがとうございます。 日経夕刊にデフレ脱却議連に関する面白い記事が掲載されている。財務副大臣に就任した同議連顧問の池田元久議員の事務所に、最近、日

    日本銀行企画局は、国民の影でコソコソ国会議員に「ご説明」工作をせず、その「ご説明」内容を明らかにせよ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 浜田宏一教授「白川君、間違った金融政策が国民を苦しめていることを自覚してください」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    http://www.toyokeizai.net/shop/etc/legend.php 浜田先生は、日経済が長期にわたるデフレ不況から抜け出せず、多くの国民が苦境にあえいでいる現状を、心から憂えています。そして、その真の原因は日銀行の間違った金融政策であると指摘しています。 これを何とかただすべきだという強い思いに駆られ、浜田先生は、かつての教え子である白川方明・日銀行総裁に対して警告と助言を与える公開書簡を執筆しました。書簡全文は、『伝説の教授に学べ! 当の経済学がわかる』に収録されています。 同書発売に先駆けて、6月17日よりその書簡の一部をサイトにて公開します。ご期待下さい。 浜田宏一先生の情意と論理に満ちた説得の書簡です。公開をお待ちください。

    浜田宏一教授「白川君、間違った金融政策が国民を苦しめていることを自覚してください」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    zyesuta
    zyesuta 2010/06/10
    これは期待