「何をするんや! ふざけんな!」。雷雨の中、激しい怒号が飛び交った。13日夜、大阪府と大阪市が開催した東日本大震災で発生したがれき試験焼却の説明会。抗議するグループ約40人が会場の此花区民ホールの建物に侵入し、逮捕者を出す騒ぎに発展した。 府市によると、グループは昼すぎから会場周辺に集まり、老人福祉センターや図書館を併設する区民ホールの建物に侵入。鳴り物をたたきながら、「焼却反対! がれきは危険!」などと気勢を上げ、ホールで会場の設営を進める職員に示威行動を繰り返した。 府市は説明会の運営に支障が出るとして警察に協力を要請し、全員を建物の外へ押し出した。この際、一部の市民が警察官ともみ合いとなった。 府市の震災がれき受け入れをめぐっては、橋下徹市長と松井一郎知事が出席した8月の説明会でも、抗議するグループが声を荒らげながら2人に詰め寄ろうとする一幕があった。大阪市役所周辺では焼却反対を主張