大阪市交通局の元嘱託職員(解雇)が労組名義の職員リストを捏造(ねつぞう)していた問題で、当初リスト作成に関与した疑いをかけられた市労働組合連合会は31日、元職員からリスト提供を受け、市議会で取り上げた大阪維新の会市議団に対し、謝罪と取り上げた経緯などを問う質問状への回答を求める方針を決めた。 市労連は「名誉毀損(きそん)にあたる」としており、対応次第で損害賠償を求める提訴も検討する。 元職員から「内部告発」としてリストを受け取った維新の杉村幸太郎市議が、2月の委員会でリストを示した上で、「交通局と組合が組織ぐるみで市長選に関与したことを裏付けるものだ」と追及した。 杉村市議は、委員会で取り上げる2日前に元職員から「偽物かもしれない」というメールを受け取っていたことも明らかになっているが、市労連は質問状で、偽物の可能性を知りながら取り上げた理由やリストの入手経過などを確認する。