鳩山由紀夫元首相が、イラン大統領との現地会談を予定している。イランの核開発問題をめぐる原油供給への影響に注目が集まる微妙な時期に、普天間問題を迷走させた鳩山氏が首を突っ込むことに、国会では「羽交い締めにしてでも止めて」と悲鳴にも似た指摘が出た。 政権内でも頭を抱えている。野田佳彦首相や玄葉光一郎外相が、二元外交にならないよう、イラン訪問の中止要請をする可能性も示した。 鳩山氏は民主党の「外交担当最高顧問」 野田首相は2012年4月5日、参院予算委員会で、鳩山氏のイラン訪問予定について懸念を示した。国の立場と「整合的でなくてはいけない」として、意志疎通を図ると述べた。 鳩山氏は4月6日からイランを訪れ、アフマディネジャド大統領との会談を予定している。鳩山氏は民主党の「外交担当最高顧問」に起用されているが、「訪問は政府、党の要請ではない」(野田首相)。個人の活動というわけだ。 同じ予算委で、玄