江本勝 緊急メッセージ 波動時評:東北関東大地震に思う 2011年3月11日午後2時46分 2011年3月11日午後2時46分、その悪夢は起こった。突然急激な揺れがマンションの19階の私の家を襲った。生まれてはじめて経験するその大きな揺れは、私を立って歩く事すらも出来なくした。妻に「お母さん!」と叫ぶのが私に出来る精一杯の事だった。二人は何も考える事も出来ず、ただその揺れが収まるのを祈った。茶箪笥からは食器やらグラスやらがどんどん落ちていっては割れる。私たちはその光景をただ、おびえながら見ていた。揺れはどのくらい続いたのだろうか。私はその感覚すらショックで覚えていない。揺れが幾分か収まってきた時に私は「お母さん、これは危険だから外に避難しよう」と言った。妻も黙って頷き、二人で急いで家を出た。その提案をしたのはいいが、ここはマンションの19階。見晴らしがいつもすばらしく、とても気に入っている