いわゆるビッグデータの活用にあたって、個人や商品などを識別するIDの役割について考えるシンポジウムが東京で開かれ、専門家から「IDを適切に利用することでデータの分析に飛躍的な価値を与える」といった意見が出されました。 シンポジウムは、国立情報学研究所が14日と15日の2日間にわたって開いたもので、東京・千代田区の「学術総合センター」には合わせて1200人が集まりました。 そして、3つに分かれた会場で、国や民間企業の担当者、それに大学の教授などが順番に講演をしていきました。 このうち、国立情報学研究所の佐藤一郎教授は、ビッグデータについて、分析することによって新たな産業の創出が期待されるなど、企業にとって利用価値が高く、利活用する動きは今後いっそう広まると指摘しました。 そのうえで、「分析対象となるデータにIDが正しく付番できていなければ、正しい分析はできない。IDの適切な利用が分析結果に飛